イクボス実践パパの実例を紹介します!
2014/05/12
社員の育児体験や社外活動はダイバーシティ実現の元
仲木:社員一人一人の人生を大切にするためにも、業務時間終了以降の会議はやりません。社内の飲み会も劇的に減らしました。また、権限も現場に相当委譲しました。会議や報告の時間を減らしたかったのも一因です。そして、部下には、会社の外のコミュニティに積極的に関わることを勧めています。今は時流の変化が早い時代になってきていて、社内で仕事をしているだけでは世の中の流れを肌で感じることが出来ません。自分もNPO活動や幼稚園のパパ会、地域活動に参加したり、マンションの「おっさん会」を開いたりすることで、会社の外の人との交流が仕事にも良い影響を与えていると実感しています。
子育て経験を経て「当事者意識」を持った仲木ボスは、さらにこう言っています。
仲木:育児は「家庭内留学」とも言われますから、子供がいる部下には積極的に育休をとって育児を体験してほしいし、子供がいない部下には外へ目を向けるように促しています。そうすることで、会社全体に自然とダイバーシティが実現できると思っています。
正直言って、自分の子供が生まれる前であれば、部下が育休を取得したいと相談に来られたら、頭では理解出来ても、心の底から素直に喜べなかったと思います、仕事の人員配分などのことを先に考えてしまって。自分が実際に体験した事で、今では「素晴らしい! どんどん育休をとれ!」と言えるようになりました。
素晴らしいですね。こんなイクボスがいたら部下は安心して子供を生み育てることができるでしょう。仲木さんのインタビュー全容は、イクボス・ロールモデルインタビューのページでご覧ください。http://ikuboss.seesaa.net/
ファザーリング・ジャパンでは彼のような管理職がどんどん増えるように、イクボスの可視化と、その養成事業に傾注していきます。
イクボスが増えれば、社会が変わる。
あなたの職場に笑顔の「イクボス」はいますか?
安藤 哲也(TETSUYA ANDO)
1962年生まれ。2男1女の父親。出版企業やIT系企業を経て、2006年、NPO法人ファザーリング・ジャパン(FJ)を立ち上げ、5年間代表を務める。現在は副代表。NPO法人タイガーマスク基金代表。「パパ’s絵本プロジェクト」メンバー、厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進チーム顧問、内閣府・男女共同参画推進連携会議委員、子育て応援とうきょう会議実行委員、にっぽん子育て応援団団長、ラジオパーソナリティなどその活動は多岐に渡る。最新著書に『父親を嫌っていた僕が「笑顔のパパ」になれた理由』(廣済堂新書)がある。
(2014.5.12up)