パパからの家庭内感染が約半数!? 「玄関消毒」でウイルス対策を
2020/12/28
感染者が増加している新型コロナウイルスは、感染経路を特定できない市中感染がほとんど。そんな中で指摘されているのが家庭内感染、特に父親から子供への感染リスクだ。では、父親は何に気をつければいいのか?
8割の子供が家庭内で感染
うち5割は父親から
日本小児科学会の発表によると、国内で新型コロナウイルスを発症した子供のうち、感染経路が確認できた子の約8割が家庭内感染だったという。そのうち約5割が父親から、約2割が母親からで、父親からの感染が多いことがわかる。
なぜ、家庭内感染が広がっているのか? 国内外の感染対策に貢献する医薬品メーカー、サラヤのコンシューマー事業本部マーケティング部学術担当の金谷佳枝さんに聞いてみた。
「コロナは潜伏期間が長く、発症前から感染を広げる可能性があります。症状が出ない元気な人が動きまわり、気づかないうちに広げてしまっているのでしょう。パパたちは外出中に自分が感染しないように気をつけていますが、家に帰ると気がゆるみ、感染対策が甘くなっているのかもしれません」
確かに、うつらないようにという意識は高くても、人にうつさないようにしようという意識は低いかもしれない。そのため、外から帰ってくる父親が家族にうつしてしまう心配があるわけだ。
手についたウイルス
玄関消毒で家に広げない
では、家族にうつさないためにはどうしたらいいのだろうか? 金谷さんは家に帰ってすぐに消毒する「玄関消毒」が大事だという。
「ウイルスは手についている可能性が高いもの。電車のつり革や、スーパーの売り物などに触れた手をまず消毒してほしいです。いまは感染拡大により、帰宅後の手洗い・うがいの習慣はできていますが、玄関から洗面所までの導線の中で触れるものに、菌やウイルスが付着してしまう可能性があります。だから、ドアノブや電気のスイッチなどに触れる前に、玄関で手の消毒をしてほしいのです」
手指に蛍光剤を塗布した状態で、帰宅後の行動を再現。ブラックライトで光る部分は、実際に手が触れてウイルスや細菌が付着する可能性のある部分(提供/サラヤ)
サラヤが全国の20~50代の男女500名を対象に行った「手指の消毒に関する調査」によると、コロナ流行後、家の中に消毒剤を置くようになった人は流行前より倍増しており、設置場所は「玄関」が57.5%で1番多い。
飲食店や会社に入る時に、入り口で消毒するのは習慣になっている。自宅だって同様で、外出先からウイルスを持ち帰る可能性が高いから、帰宅したタイミングで消毒した方がよいという意識は広がっているようだ。
十分なアルコール量と時間かけ
しっかり消毒
ところで、アルコール消毒のやり方に注意点はあるのだろうか。あちこちで消毒を繰り返すうちに慣れっこになってしまい、とりあえずシャシャッとつけて、手に刷り込んで安心していないか?
「アルコール消毒には十分な量と時間が必要です。アルコール使用量はだいたい3mLは必要で、サラヤのアルコール消毒剤のボトルであれば、1プッシュを下までしっかり押し切って出てくる量が適量です。手の大きさにもよりますが、擦り合わせて15秒間、乾かない量が適切です。量が少なかったり時間が短かったりすると、手にウイルスや菌が残ったままになる心配があります。消毒がもれやすいのは、手洗いが不十分になりやすい箇所と同様です。手洗い動画などを参考に、しっかり消毒してください」
消毒効果の高い手指消毒剤を
選ぶことも大切
目に見えないウイルスとの戦いはまだ続きそうだ。感染対策にこれをやったら絶対に大丈夫というものはないが、できうる限りのことをいくつも積み重ねて、リスクを減らしていくしかない。自分が感染しない、そして、家族に感染させたないために、「玄関消毒」を新しい習慣にしよう。
そのとき使う消毒剤は、きちんと効果があるものを選ぶことも大切にしたい。医薬品メーカーのサラヤの手指消毒剤「ハンドラボ」シリーズは、医療現場で培われたノウハウにより、エビデンスに基づいた確かな性能を持っている。
ハンドラボシリーズの特徴
●確かな消毒効果が見込めるアルコール濃度80%
●一般的なアルコール消毒剤では効きにくいといわれるノンエンベロープウイルスを含む広範囲な細菌・ウイルスに対応する酸性アルコール消毒剤である
●飛び散りにくい低粘度ジェルで玄関にぴったり
●湿潤成分(アラントイン)配合で手肌に配慮
●ラベルをはがせば、インテリアにもなじむシンプルボトルに
ハンドラボシリーズは薬用泡ハンドソープやウイルス細菌除去スプレーなどもある。家の中の各部屋に配置し家庭内感染を予防しよう。
ハンドラボ 手指消毒スプレーVH
ハンドラボ 手指消毒ジェルVS
ハンドラボ 薬用泡ハンドソープ
お話を伺ったのは
サラヤ株式会社 コンシューマー事業本部
マーケティング部 学術担当
金谷 佳枝さん
食品取扱現場にて衛生情報の提供や調査などに従事し、現在は一般家庭向けの衛生情報の提供や商品の企画などを担当。
問い合わせ
SARAYA公式サイト
TEL:0120-40-3636
文:江頭恵子