“これからのパパ像”を知ろう! 「いたばしパパ月間」のイベント内容をご紹介
2020/10/03
「もっと家事や育児に関わりたい!」でも現実にはさまざまなハードルがある、というパパは多いはずだ。職場環境や知識・コミュニケーション不足……それらを乗り越えていくヒントをくれるイベントが、10月に開催される。
自治体のパパ向け事業に注目!
東京都板橋区では、男性の家事・育児をサポートするため10月を「いたばしパパ月間」とし、今年はウェブセミナーやパネル展示などの情報発信を行う。
同区の意識・実態調査では、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」という固定的な性別役割分担意識に賛同する人の数は全体の3割弱にとどまっている。一方で、食事のしたくや洗濯、子供のしつけなど、実際の家庭内での役割分担はまだ女性に偏っている家庭が多いのが現状だ。
区では「男性の家事・育児を妨げる要因としては、職場環境(長時間労働、有給休暇の取りづらさ)や、知識不足による不安などが考えられます」としている。パパ当事者もそれ以外の人たちも、正しい情報を得て、それぞれの立場でできることを考え、少しずつ状況を改善していくしかないだろう。
家庭・子育ての基盤が地域社会であることを考えると、自治体がこの課題に取り組む意義は大きい。あなたの住む自治体でもパパ向け事業が行われているのではないか。ホームページや広報紙でチェックしてみよう。
さて、いたばしパパ月間ではどのような企画が開催されるのだろうか。
これからのパパ像を探る講座
オンラインセミナー
「今日から頼れるパパになる 知っておきたい産後の”リアル”」
開催日時:10月25日(日)10:00~12:00
育児に関する実践的な知識やスキル、夫婦間でのコミュニケーション、産後の心構え等について学べる講座だ。これからパパになる人、パートナーと二人での参加も大歓迎。
講師は、株式会社アイナロハ代表取締役の渡辺大地さん。2012年よりスタートした「出張・父親学級」は、2017年7月に累計受講者数1万人を突破した。
オンラインセミナー
「家事・育児の行動経済学」
開催日時:前編:10月15日(木)19:00~20:30/後編:10月17日(土)10:00~11:30
前編では、行動経済学からみたジェンダー(性差)を学び、後編では主にパパの視点からナッジの応用について一緒に考える。
ナッジとは近年話題の行動経済学のコンセプト。知の先端に触れながらこれからパパとしてどう振舞うか考えるチャンスだ。
講師は一橋大学大学院経済学研究科准教授で、自身2児のパパでもある竹内幹さん。
両セミナーともウェブ会議アプリ「Webex」を使用。定員先着は50名なので申込みはお早めに!
受講申込み方法
メールにて、下記事項を明記のうえ申し込みをお願いします。
【記入事項】
1.申込される講座名 2.氏名 3.連絡先(メールアドレス) 4.住所
【申込先】
板橋区男女社会参画課
j-danjo@city.itabashi.tokyo.jp
●お申込みいただいたメールアドレスにセミナー用のURLを送付いたします。当日開催時間にURLにアクセスしてください。
●Webexを初めて使用する場合、アプリのインストールが必要となりますので、あらかじめご準備ください。(インストール所要時間1~2分程度)
●パソコンがなくても、スマートフォン、タブレットでご参加いただけます。
●匿名(ニックネーム)でご参加いただけます。
●セミナーの録画・録音は禁止です。
●受講にかかる通信料はご負担ください。
「ほめ写」でわが子に
自己肯定感を
親子向けワークショップ
「『ほめ写』×アルバムカフェ」
開催日時:10月4日(日) 13:30~14:30、15:30~16:30(※終了しました)
場所:イオン板橋ショッピングセンター5階イベントスペース
写真を家の中に飾り、ほめることで子どもの自己肯定感を高めるのが「ほめ写」だ。ほめ写を楽しく実践していくために、ここではいつもの写真にひと手間加えて、デコレーションをした作品を作る。
写真はスマホのデータから無料でチェキをプリントしてもらえる。好きな写真を持参してもいい。参加無料・申込不要(先着10組、各回開始30分前から受付開始)
3日(土)から4日(日)にかけては、家事や育児に関わる様々なデータや、育休を取得したパパの体験談をパネルで紹介しているのでこちらもぜひ見てほしい。
このイベントでは、FQ DIGESTの配布(先着200部)も!
働き方改革、テレワークの広がりやおうち時間が増えたこともあり、パパ像はどんどん変わりつつある。
自分なりのパパ像を持つことは、自分の生き方を考えることにもつながるだろう。自治体のこうした企画をぜひ活用してほしい。
DATA
文:平井達也