子供ができて夫婦関係が激変!? メンターに相談してより良い関係を
2020/09/04
子どもを授かることで将来の家族のビジョンや家計のやりくりについて考える機会が増える。大変なこともあるが、2人のコミュニケーションを深めて成長するチャンスでもある。そこでご紹介するのが新サービス「オンライン夫婦会議」だ。
体験から生まれた「ノート」
「子どもを授かってから夫婦での会話がぎこちない」「前のように話したいことも上手く伝えられなくなってきた」―――。家族ができることで、こんな体験をする夫婦は珍しくない。
とある夫婦は第一子誕生を機に産後10ヶ月で離婚の危機に直面。産後うつや産後クライシスを経験し、「対話」を通じて夫婦のパートナーシップを発揮していくことの大切さを実感してきた。
そんな経験から生まれたのが、キッズデザイン賞も受賞した「世帯経営ノート」だ。Logista株式会社を共同経営するのは長廣(ながひろ)夫妻は、自らが乗り越えた離婚危機や産後クライシスを原点にいわば夫婦の対話ノートを作った。
この「世帯経営ノート」は、妊娠・産後・育児期のパパママが、働き方や暮らし方について夫婦会議を行う際に役立てられるノートブックだ。主なテーマになるのは家族のビジョン、家事、子育て、仕事、お金、住まい、セックス、自由時間、美容・健康、祖父母との関係。
ノートではこうした産後にズレが生じがちな10のテーマに的を絞って質問や例題を設定。夫婦を世帯の共同経営者に見立てた「世帯経営」という概念を用いて「わたしたちとして、どうするか?」を考えるキッカケをつくり、大切なことを前向きな気持ちで対話できる夫婦関係を育むことをサポートする。
親になると新しい課題も
できて当たり前!
結婚するだけでも大きな変化だが、親ともなれば想像以上に2人の関係が変わる。夫・妻という役割に父・母という役割が加わり、子育てをする時期だからこそ、パートナーとの相互理解にすれ違いが生じるのは当たり前。
そこでこの「世帯経営ノート」を用いてパートナーとこれからをデザインするWeb上のサービスが「オンライン夫婦会議」だ。メニューは大きく2つ。「Web夫婦会議の体験講座」と「Web個別相談」があり、いずれもZoomを使用している。
「Web夫婦会議の体験講座」は夫婦参加型の講座で、
・赤ちゃんや幼児のお世話について
・産後の女性の心と身体の変化
・夫婦の対話のコツ
・家事と仕事のバランス
などのポイントを踏まえながら、子どもが生まれてからの「働き方」や「暮らし方」について夫婦で話し合い、パートナーシップを高めていく。月1回程度のペースで開催。長廣夫妻が自ら講師を務める。
第三者が入ることで客観的に!
まずはゆっくり話を聞いてほしい、他の夫婦と一緒に参加する講座の場には抵抗がある、というパパママもいることだろう。そんな時は「Web個別相談」を試してみるのもいい。一人でもパートナーと一緒でも相談できるので、状況に応じて使ってみよう。
「Web個別相談」では、
・産後の家事・育児の協力体制や、互いの働き方への不安
・子育ての方針やお金の使い方など、肝心な部分での価値観のズレ
・子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまう
・子どもに優しく接することができない罪悪感
等々の悩みに寄り添ったアドバイスが受けられる。これは「メンタリング」に基づく相談サービスで、相談を受ける支援者(メンター)が、パパママ(メンティー)のメンタル面をサポートしながら、対話と助言により、自発的な気づきや自律的な行動変容を促すものだ。メンターは長廣夫妻が担う。
夫婦の会話はお互いを尊重することから始まる。同じく「夫婦会議」も自分一人の意見を通すため・相手を変えるために行うものではない。
結論ありきで考えを押し付けても相互理解にはつながらないが、こうして誰か一人、メンターや講師といった第三者が介在することで夫婦間の会話にも風穴があく。
「パートナーの考えがわからない」「パートナーに理解してもらえていない気がする」ー。そんなときこうしたアイテムを利用することで、改めて2人の関係を築き成長していけるはずだ。