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育児にも適材適所がある!「ただ、遊ぶ」こともパパの重要な役目?

赤ちゃんと過ごす家時間。パパはどんな風に関わるべきなのか? 赤ちゃんが喜ぶ室内遊びのコツなど、おうち時間を充実させるヒントを現役男性保育士に聞いてみた。

ただただ、遊ぶ。
それこそがパパの重要な役目

テレワーク化が進み、家にいる時間が増えたことで、積極的に育児参加するようになったパパも多いはずだ。一方で、何をすればいいのかわからない、という人もいるだろう。「育児も適材適所。パパだからできる育児はある」と、現役男性保育士のてぃ先生は、そんなパパたちにエールを送る。

「ダブルマザーという言葉がありますが、家のなかにママは2人も必要ありません。もし、今まで奥さんに育児を任せきりだったとしたら、急におうち時間が増えたからといってママと同レベルの育児をするのは無理。ママが直接的に子育てをし、パパは家事などでママをサポートすることで、間接的な子育てをするのがスムーズです。徐々に直接的な子育てにも慣れていくといいでしょう」。

間接的な子育てにくわえて、パパの本領を発揮できるのが、「遊び」の場面だ。

「ママの子育ては、おむつを替えたり、授乳をしたり、基本的に生活習慣に関する部分が多くを占めています。それ以外の『遊び』の部分をパパが引き受けることで、赤ちゃんもママも喜びます。例えば、家の中をハイハイ、よちよちで一緒に歩き回るだけでも赤ちゃんにとっては十分な遊びになりますよ」。

てぃ先生オススメの
おうち遊び

障害物競走

布団の下に枕を入れ、赤ちゃんがハイハイやよちよちで乗り越える遊び。大人にとっては僅かな膨らみでも、赤ちゃんにとっては巨大な障害物。全身の筋肉を刺激し、バランス感覚を養える。


風船ポーン

膨らませた風船をポーンと宙に投げるシンプルな遊び。動体視力が未熟な赤ちゃんには、風船のゆっくりとした動きは目で追いやすく、最適。上から風船をぶら下げてタッチして遊ぶのもオススメ。


手押しダンボール

ダンボールの空き箱は、赤ちゃんにとって楽しいおもちゃ。箱の中に重しを入れて倒れないようにし、赤ちゃんの前に置く。すると、手押し車のようにして箱を支えにしながら歩き回る。


タオルでソリ遊び

大きめのバスタオルを広げ、その上に赤ちゃんを座らせる。大人がタオルを引っ張って、ソリのように床の上をゆっくりと滑らせる。転ばないように力の調整を。バランス感覚が養われる。


お手玉遊び

あずき、プラスチックビーズ、ストローを小さく切ったものなど、中身の異なるお手玉を用意して、触ったり、投げたりして遊ぶ。多様な素材に触れることで、五感を刺激。手の感覚を養える。

テレワーク中のパパへアドバイス

いい意味で諦めるのがベター。子供に対して「静かにしてほしい」という期待があると、それが叶わない時にイライラしてしまいがちです。子供も仕事も思い通りにはならないという感覚を持つほうが、精神的にも楽だと思います。

PROFILE

てぃ先生


関東の保育園に勤める男性保育士。読み方はT先生。保育園の監修やアドバイザー、講演、メディア出演なども行う。くすっと笑えてタメになる、子供の日常を呟くTwitterが好評を博し、フォロワー数は50万人以上。『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(KKベストセラーズ)をはじめ、著書は累計50万部を突破。


文・写真:曽田夕紀子(株式会社ミゲル)
Illustration:岡本倫幸

FQ JAPAN VOL.55(2020年夏号)より転載

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