外出自粛によって夫婦関係に変化が? 一緒に過ごせて嬉しい反面、金銭面で不安の高まりも
2020/05/22
「マネ会」が行ったアンケート調査によると、新型コロナウィルスの影響による外出自粛を受け、約7割の女性が「パートナーと一緒にいる時間が増えて嬉しい」と感じているという。その一方で、金銭的な先行きへの不安の高まりについても明らかになった。
コロナ自粛により
一緒の時間が増えて嬉しいと回答
株式会社CyberOwlが運営するメディア「マネ会」は、新型コロナウィルスの影響による外出自粛が生活に与える影響について、全国の既婚女性525名以上を対象に調査を行った。
「新型コロナの影響で、パートナーと一緒にいる時間は増えましたか?」との質問に対し、全体の約65%にあたる346名が「増えた」と回答。そのうち約7割に当たる233名の女性が「パートナーと一緒にいる時間が増えて嬉しい」と思っていることが分かる。
パートナーと一緒にいる時間が増えて嬉しいと感じる理由として最も多かったのが「一緒に余暇を過ごす時間が増えたから」というもの。続いて「パートナーがより家事(子供の世話を含む)を手伝ってくれるようになったから」という回答も多く、ふたつ合わせて約7割を占めた。
一方、113人の女性は「一緒の時間が増えて嬉しくない」と回答している。その理由として6割を占めたのが「一人の時間がなくてストレスに感じる」という回答だった。次いで「家事(子供の世話を含む)が増えた・パートナーが手伝ってくれない」という理由も多く、一緒にいる時間が増えたことで顕在化した問題もあるようだ。
家事分担で夫婦仲はより親密に
「新型コロナの影響で、パートナーと一緒にいる時間が増えた」と回答した346名の方に、「パートナーが家事を手伝ってくれるようになったか」という質問をしたところ、「もともと家事を手伝ってくれていた」と答えた方は全体の約67%にあたる233名で、家事を分担している家庭が多いことがわかった。さらにその半数の家庭では、コロナ自粛によりパートナーが家事を手伝う機会が増えたと回答している。
「もともとは手伝ってくれなかったが手伝ってくれるようになった」と回答した49名も合わせると、一緒にいる時間が増えた家庭の80%以上はパートナーが家事を手伝っているということになる。
では、パートナーと一緒にいる時間が増えたことで、夫婦仲はどのように変化しているのだろうか。
346名のうち最も多かった回答は「特に夫婦仲は変化していない」で211名だった。次いで約3割にあたる105名の方は「夫婦仲が深まった」と回答している。一方「夫婦仲が悪くなった」と回答した人は29名おり、その半数の14名は離婚を考えるようになったと回答した。
コロナ自粛で収入は減少
支出は増えて家計を圧迫
気になる家計事情についての調査では「収入が減った」と答えた方は全体の約46%、そのうち39%は5万円未満、61%の家庭では6万円以上収入が減っているということが明らかになった。
一方家計の支出にも影響が出ている。
調査対象525名中、半数の300名が「増加した」と回答。
自粛生活により子供やパートナーの分の昼食代が増えたことや、デリバリーなどを注文する機会が増えたことで食費が増えていることが関係しているようだ。続いて光熱・水道費、日用品などの支出も増えている。
子供の習い事が減ったり、外出する機会が減ったことで洋服や化粧品にかける費用が少なくなったりと、減少している項目もあるのだが、それ以上に食費等の支出が増えて家計を圧迫しているようだ。「金銭的な先行きへの不安を抱えていますか?」という質問に関しては、525名中87.8%にあたる461名が「不安だ」と回答している。
コロナ後の生活には不安が募る部分も多いが、外出自粛期間中に夫婦がお互いと向き合うことで仲を深め、ともに支えあえば、辛い時期も乗り越えることができるのではないだろうか。
DATA
■調査概要
調査時期:2020年4月
調査方法:インターネット
調査地域:全国調査人数:525名(既婚女性)
調査内容:コロナ自粛による結婚生活とお金の影響について