我が子がいじめられている? 子供と一緒に乗り越えるには
2019/11/21
物理的な暴力、悪口、イジリ、ネットいじめなどが、起こってしまう場所は、子供にとって残酷な場所になり得る。我が子がいじめの標的になっているかもしれないと感じたときにパパママが衝撃を受けるのも不思議ではない。どうする?誰に相談をする?困難に立ち向かう方法をご紹介する!
パパママがとるべき行動
子供がいじめられていると、悩んだ結果、問題を見て見ぬふりをしてしまう親もいる。
しかし、このやり方は事態を悪化させてしまうおそれがある。子供が深刻な精神的ダメージを受けてしまうおそれがあるからだ。学校でいじめられている子供を助けるための有益なアドバイスを5つ紹介する。
声を上げさせよう
自分がいじめられていることは誰も認めたくないものだ。いじめの標的になっていることを認めるのは、恥ずかしがって話したくない子供が多い。
何か異常があれば、声を上げ、パパママに頼ることは全く恥ずべきことではない、ということを気付かせてあげよう。そうすることで、子供に問題が起きたときに把握しやすくなるだろう。
子供の声に耳を傾けよう
子供に声を上げさせるのと同じくらい、子供の声に耳を傾けることが重要だ。
まずは中立的でいることが大事だ。同時に、オープンで、寄り添う姿勢を見せることが効果的だ。パパママがあまりにも強い反応を示すてしまうと、「まずいことをした」と子供が委縮してしまう可能性がある。
同時に、子供を責めないようにしよう。どんな事情があっても、いじめをする方が悪い。なぜ、いじめのターゲットになってしまったのかを見出すことに意味はないのだ。
いじめっ子やその親に
接触するときは慎重に!
やってしまいがちだが、子供の争い事にパパママが参戦するようなことは避けなければならない。
パパママが介入することで短期的には上手く収まるかもしれない。しかし、子供の問題を親が解決してしまうことで、子供が自信をなくすだけでなく、自分で問題を解決できなくなり、常にパパママに頼るようになってしまうかもしれない。
代わりに、対話を促し、代替策を模索することが必要だ。
どういう対処すべきか教えよう
いじめの原因は往々にして、いじめられっ子の反応をいじめっ子がおもしろがっていることが多い。打たれ強くなること、何でも間に受けないないこと、ときには機知に富んだ反応を返すことなどを教えることで、いじめに対する子供の耐性が高まる。
実際に場面を想定して、ロールプレイングをしてみるのも良いアイディアだ。
第三者の助けを得よう
もし、これらのステップを経ても状況が改善しない場合は、学校の先生に相談してみよう。
いじめの発生を防止する責任が学校にはある。問題が容易には解決しない場合、先生こそが最良の相談相手になる。いじめっ子といじめられっ子の両方のことをよく知っているからこそ、状況を改善する良い知恵を出してくれるかもしれない。
もちろん、いじめというのは多様な形態をとるものだ。軽いものから、ぞっとするようなおぞましいものまで幅がある。いじめの形態によって、とるべき対策は様々だ。対策が分からなければ、先生やセラピストなどの専門家に相談するといいだろう。
我が子がいじめられているような状況において一つだけ確かなことがある。できるだけ速やかに対策を打っておく必要がある、ということだ。親や子供は一人ではないということを忘れないでほしい。
Text:マイケル・ヒッグス
イギリスの育児雑誌「FQUK」より転載
父親の育児雑誌『FQ JAPAN』の兄弟誌。セレブパパの子育てインタビューや、最新の育児アイテム、お出かけ情報などを配信している。