現代夫婦のホンネが知りたい! 家事は平等?不平等?
2019/11/15
男女の働き方が多種多様になっている現代は、「男は外で仕事、女は家で家事」と一筋縄にはいかなくなっている。そこで、20代~50代の家事を分担している共働き夫婦の「家事に対するホンネ」とは、どんなものなのか?
「ママが家事」はナンセンス!
現代夫婦の家事分担に対する本音
一昔前は、男性が外で働き、女性が家事で一家を支えるといった時代であった。しかし現代社会では、そのようなスタンダードな考えがなくなりつつある。
その背景として、男女が区別なく働きに出ている家庭が増えていることにある。そのため、男性が外で仕事をし、女性が家事をすべて行うといった考えはナンセンスであるといえる。
しかし未だ日本の社会では、「家事は女性の仕事だ」という固定観念が根付いている。
また、夫婦で家事は分担しているものの、「子どもの保育園の準備」や「お風呂場の水回りの掃除」など、見えない家事に対する夫婦のホンネを知りたい。
そこで今回は、20~50代の働く男女を対象に、「家事」に関するアンケートの結果をご紹介する。
働く夫婦の家事への意識調査
家事の担当について
※ゼネラルリサーチによる、インターネット調査
男性はゴミ出し(72.3%)が最も多く、風呂掃除(67.5%)、洗濯(39.6%)、料理(22.2%)、家計管理(26.2%)と続き、
女性は料理(77.1%)が最も多く、洗濯(75.6%)、家計管理(59.9%)となっている。
体力を使うものは男性が、料理や家計管理など細かな配慮が必要なものは女性が担当していることが多い。
担当の家事以外でやっている「見えない家事(作業)」について
夫婦で様々な主張があったが、いわゆる「見えない細かな家事」をしていると主張しているのが、男性が44.1%だったのに対して、
女性が55.9%と女性の主張が多くなっていることから、女性の方が不平等に感じていることが多いのではないかと懸念される。
家事に関してパートナーに感じた不満
家事に関することで感じたパートナーへの不満に対して、次のような回答があった。
男性
●疲れているときに家事を頼んでくる
●細かな要望をだされた
●自分だけがやっていると主張された
女性
●やるなら最後までやってほしい
●分担を守らない
●自分はやっていると主張し、感謝を述べろと言ってくる
こちらのアンケートは、男性より女性の回答が多くあった。
男性は言われた一言に対して不満に思う傾向にあり、女性は家事に対する根本的な不満が多い傾向にある。
家事の分担に対する夫婦の考え方
男女共に、7割以上の人が「気づいた人がやればいい」という意見が多かった。また、男性は13.2%の人が「パートナー」と答え、女性は11.3%の人が「自分」とこたえている。
このことから、一定数の男性が女性が家事をするべきであるという意見であり、女性もそれに続いていることがわかった。
回答を行った人の意見を伺うと、男性は「女性の方が時間があるから・丁寧だから」「仕事が忙しいから」
女性は「自分が行った方が効率が良い」「こだわりがある」「時間がある」であった。
家事分担は夫婦で思いやりを
女性が働く機会が増えた現代でも、未だ「家事は女性がするもの」という考えは一定数あるようだ。
しかし夫婦が働くようになれば、女性だけが仕事と家事に追われる環境は不平不満が出るだろう。お互いの状況を理解し、夫婦で家事や育児の分担をするべきである。
また、家事を「男性がやる、女性がやる」や「家事を手伝う」ではなく、夫婦が、そこで暮らす者として「家事=やるべき当然のこと」と意識をもつことが大切だ。
家事を分担する際に起きる摩擦の原因は「平等」という感覚なのかもしれない。