嘔吐や下痢が止まらない…薬に頼れない小さな子供のために家庭でできる4つの治療法
2019/07/27
子供が病気になったとき、市販の薬を6歳未満の子供に与えるのは不安だし、苦しそうな我が子を見るのもツラい。では病気の子供のためにパパ・ママが家庭でできることとは何か?薬の代わりになる、家庭での4つの治療法を紹介。
耳の痛み
「耳や鼻、喉といった通り道が狭くなっている箇所は詰まりが生じやすいので、熱を利用して、炎症や腫れを抑制するといいでしょう。」と医学博士でウェイン州立大学小児科助教授のアンジュ・ソーニ氏は言う。
耳の痛みの対処法として、ジャガイモをレンジに入れて柔らかくなるまで加熱し、靴下に入れて子供の耳に当ててあげるというものがある。ただし、熱すぎると子供がヤケドしてしまうので、必ず自分の耳に当ててみてから、子供にもやってあげるようにしよう。
嘔吐
嘔吐は対処の難しい症状だ。もし嘔吐を繰り返し、液体を飲み込めないようであれば医者を呼ぶのがベストな選択だ。それほど症状が重くないようであれば、桃の缶詰のような、フルーツの缶詰のシロップを20分おきにスプーン1杯ずつあげてみよう。缶詰のフルーツのシロップはお腹の調子を整えてくれる。ただしパイナップルのような酸味の強いフルーツは反対に内蔵を刺激してしまうので避けるようにしよう。
下痢
子供が固形物を食べられるようになっているのであれば、食事を刺激の少ないものにするという対処法がある。ニンジンや、ライスシリアル、バナナ、アップルソースなどがいいだろう。
下痢の際には脱水症状が併発する心配があるので、まずは子供にしっかりとミルクや水などで水分補給をさせよう。授乳をしているのであれば、それを止めないこと。授乳は、下痢の予防にもなり、回復も早めるという研究結果が出ている。
また、度重なるトライアンドエラーの結果、白ぶどうのジュースこそが隠されし秘法だということが判明している。多くのジュースは下痢の症状を悪化させてしまうが、白ぶどうのジュースだけは下痢を改善させる効果があるのだ。カリフォルニア大学アーバイン校のビル・シアーズ教授によれば、白ぶどうのジュースは失われた水分やビタミン、ミネラルを、下痢の症状を悪化させることなく取り戻すことができるのだという。
風邪やインフルエンザ
子供のインフルエンザは完治までに10日かかると言われるが、家庭での治療ではそれを短くすることはできない。しかし、少しでも気分をよくしてあげることはできる。子供の呼吸を楽にしてあげるには、水蒸気を利用するのがいい。加湿器や霧吹き、お風呂場の湯気などはどんな年齢の子供にも有効だ。
また、塩分を含んだアメも呼吸のを楽にするのには効果的だ。子供が6ヶ月以上であれば、アジョワンシードを沸騰したお湯で蒸して、ハチミツとジンジャーを少量加えるのも良い。
家庭での治療は、子供の辛さを和らげることはできても、病気を完治させることまではできない。また、食べ物のアレルギーもあるかもしれないので、以上の治療法を試すときは、十分に注意しながら行ってほしい。
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FQ UKより転載