「愛される夫」になる! 父親たちの新マニフェスト
2018/06/20
子供にとって「いい父親」でいることを目指す。それはたしかに立派なパパだ。しかし、敢えてもう1つ重要な質問を、自分自身に投げかけてほしい。「僕はいい『夫』だろうか?」と。そう、あなたは愛される父親である前に、愛される夫でなければならない。妻を恋人にする力が、あなたを“最強の父親”に変える。
「父親」として認められるには
まずは妻を恋人にすること
フランスの医学会の第一線で活躍する小児科医アルド・ナウリ氏は「父親の役割で一番大切なことは妻を恋人にすること」だと唱える。なぜなら、一般的に幼児期の子供と接する時間は母親のほうが明らかに長く、必然的に母親が子供に与える影響も大きくなってしまうからだ。そんな時期、子供に対して母親が「あなたのパパはひどい人」とか「ダメな男だ」とか毎日言い続けるようなことがあれば、子供は自然と父親の存在を避けるようになるだろう。しかし、それを逆手にとるならば、たとえダイレクトに育児ができていなくても、妻から認められた存在でさえあれば、男性は「父親」として認められるということを意味する。
ただ、ここで大きな問題点が1つ。それは、赤ちゃんの誕生によって、それまでうまくいっていた夫婦の関係性に生じるぐらつきだ。女性の特性は子供を産むことなのに対し、男性は女性を妊娠させることである。つまり子供との関係は女性の方が男性よりもはるかに直接的なのだ。
女性は母子関係によって精神が非常に満たされると同時に、自分という存在に力強さを感じ、父親をつい無視してしまう傾向にある。同時に母子関係には性的欲求から女性を遠ざけていく。ここにぐらつきの要因があるのだ。
そうなると、父親は妻に自分の存在を認めてもらうために、より一層の努力が必要になってくるのは必然。その最善の方法はまず「妻を恋人にする」ことなのだ。