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「無形資産」で人生を楽しめ!父のライフシフトのすすめ

「人生100年時代」。マルチステージ化した時代を、私達は自立的に生きていくことが求められている。安藤哲也の「イクボスへの道」。今回は、人生を豊かにする「ライフシフト」という考え方についてお話ししていただいた。

お父さん!
ライフシフトしようぜ!

「10代の頃に楽しんでいた趣味を今、もう一度始めよう!」なんて言ったら驚くかな? 楽器でもスポーツでも、アニメでも、何でも構いません。損得とか関係なく、本当に好きなことをする。それが今日のテーマ”ライフシフト”するのに大切な「無形資産」になります。

例えば仕事以外にやる事がない人! コレ、一番危険です。休日に仕事のことを考えてしまったり、職場の人の顔が頭に浮かんで来るようではライフシフトは難しいです。

でも、趣味を再開すれば、きっと昔と同じように熱中でき、仲間もできる。その輪が広がって行くことで、職場でも家庭でもない、心地よい居場所がアチコチにできます。そうした居場所を今から作り始めておくことが、ライフシフトするうえで大切であり、子育て中はそんな出会いが広がる絶好のタイミングなのです。

ライフシフトとは
人生100年時代を生きる術

そもそもライフシフトとは何かを説明しましょう。ご存知のように日本は、幸か不幸か世界最先端の高齢社会に突入して「人生100年時代」を迎えています。男性の育児参加=イクメンが登場し、そして政府を先頭にした「働き方改革」が進められています。働き方改革の本質とは何かと言えば、生き方・価値観を変えること。つまり「生き方改革」=「ライフシフト」なのです。

本誌読者の皆さんなら、子供が生まれることで価値観が変わる、暮らし方が変わる、という経験をしたはず。人生は、仕事だけでも、趣味だけでも成り立たない。若い頃は独りよがりでも何とかなるけど、結婚して子供ができたとなれば、もちろん家族を大切にしたい、という気持ちが芽生える。

やっと子育てが終わったと思ったら、今度は親の介護が必要になるかも知れない。なんとか定年退職を迎えたら、その日に離婚を突き付けられた、なんていう話もあります。これからの人生100年時代、マルチステージ化した時代を、私達は自立的に生きていくことが求められているわけです。

子育て中に無形資産を
つくっておこう

そんなマルチステージ化した人生のひとつのステージが、イクメンであり、イクボスです。子供が小さいときは仕事と家庭が最優先ですが、地域にも目を向けてみてはいかがでしょう?

例えば、子供会やPTAにも関わって行く。こうして子供やパートナーだけでなく、地域社会に目を向けて、彼らと過ごす時間を増やすことで、お金では決して買うことができないもの手に入ります。育児で困ったときの助け合いや、子育てが落ち着いた頃に家庭と仕事とはまた違う居場所になっていくでしょう。

そんな、心のゆとり、ゆったりとした時間、健康、それに友人……これこそが無形資産。人生を本当に豊かにしてくれるのは、この無形資産だと思いませんか?

人生を自分の手でデザインすることで、人生100年時代を楽しんで生きて行く。それがライフシフトです。皆さんも一緒にライフシフトしませんか?

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