うちの子、もしかして鼻炎? 赤ちゃんのアレルギー予防と対策
2017/07/24
子供のアレルギー疾患の予防は、実は夏の布団の手入れが重要だ。アレルギー性鼻炎の1歳10ヶ月の娘を持つ父親ライターが、その対策をアドバイス。
アレルギー性鼻炎の主な原因はダニ?
私の妻によると、最近、1歳になる娘の鼻水が気になるらしい。
「絶対、アレルギー性鼻炎だと思うから明日病院に行ってくる。絶対、ハウスダストのせいだよ」
妻が「絶対」を連呼する時はパニクっている時だ。「アレルギー性鼻炎」というワードが出てきたことから、きっとネットで半端に情報収集をしたのだろう。「ダニが…」「ホコリが…」「疾患が…」などと、ネット情報特有の危機感を煽る言葉に、冷静さを欠いているもよう。
まあ、妻の心配性はこの件にとどまったことではないので、その時は「おお、それは心配だ。ちょっと調べてみることにしよう」などと濁しておく。
アレルギー症状を誘発する花粉以外の原因(武田コンシューマーヘルスケアのHPより参照)
免疫ができてこそ強くなる、
は親の都合。
ハウスダストなんて、その場所で生活している限り、多かれ少なかれどの家庭にもある。特に我が家は、こんな心配症の妻だから、恐らく “少ない”部類に入るのではないか。
むしろ人間の成長において、免疫がついてこそ、生きる強さにつながる。俺は我が子を無菌状態の箱入り娘にするつもりはないのだ。
そんな風に思っていた。
アレルギー性鼻炎とハウスダスト、
布団の手入れの関係
ちょうどそんな時、「FQ JAPAN」から、ダイソンの最新ハンディクリーナーのレビュー記事を依頼された。妻に約束したこともあり、これを機に、アレルギー性鼻炎とハウスダストの関係について調べてみる。
「Dyson V7 mattressハンディクリーナー」は、名前(~mattress)の通り、布団クリーナーとして特化したハンディクリーナー(ハンディタイプの掃除機)である。
国民の多くが悩まされていると言われているアレルギー性鼻炎。その最大の原因は、ダニの死骸やフン、カビなどを含むハウスダストなんだそうだ。なかでも、最も注意すべきアレル物質はダニの死骸やフン。
人の皮膚の汚れは数週間でポテチ1袋分。
これが布団でダニが増える原因
そして、そのダニの主なエサは人間の皮膚。人の皮膚は日々自然に剥がれ落ち、その量は数週間で約28グラム(ポテトチップスの小袋1袋分)にもなるという。特に、通常1日の3分の1、子供なら2分の1以上を過ごす寝具の中は、推して知るべしだ。
まさしく、「Dyson V7 mattressハンディクリーナー」は、こうしたダニや微細なホコリ、彼らがエサとする人間の皮膚を、布団から吸い取ることを使命としたクリーナーである。
うちの布団は本当にダニがいるのか、
ダイソンで吸ってみた
今回のレビュー依頼は、実際に使用して、その使用感をレポートするだけでなく、ベッドで吸い取ったゴミを、半蔵門のダイソン本社まで持っていくこと。そのゴミを顕微鏡で解析してくれるのだそうだ。
ちなみに、家族が寝ているのはセミダブルベッド。娘を両脇から挟むように3人で川の字に寝ている。
3日に一度はシーツを洗濯し、晴れた日には、週に一度以上マットレスをベランダで干す。他の家庭のことはよく知らないが、おそらく頻繁な部類だろう。
なるべくフェアにいきたいので、シーツは洗う前の状態(つまり洗濯3日後)、マットレスは干す前の状態(つまり最後に干してだいたい1週間後)で検証する。
しっかり充電された状態で、シーツの上からトリガーを引く。さすがの吸引力だ。その割に、運転音は驚くほど小さい。小さな子供がいる家庭にとって、これはとても大事なことだ。
MAXモードに切り替えるとさらに吸引力が強くなるのだが、シーツ自体は無理に吸い込まれることもなく、専用のアタッチメントを使うことで動きも実にスムースな印象。ハンディタイプなので、基本的に本体持ちでの操作になるが、不思議と疲れない。これがダイソンの技術力か。
5分ほどかけて、じっくりベッド全体を吸い終え、クリアビン(ゴミタンク)を覗き見る。すると、パッと見では見えない髪の毛や毛玉、ホコリなど、どこから出てきたのかと驚くほどのゴミが溜まっていた。
招かれざる同居人と初対面
さて、この中にダニはいるのか。
クリアビンにたまったゴミをジップロックに密封し、ダイソン本社に乗り込む。
半蔵門のダイソン本社。密封された我が家のゴミを渡すと、担当研究員の方が観察用の容器に入れて顕微鏡にセットする。
一般的なベッドなら、ダニは平米あたり10万匹もいると言われているが、清掃が行き届いている自負のある我が家のベッドなので、見つけるのもなかなか難しいだろうと高をくくっていたところ……
いた!
ものの数分で見つかってしまった。
写真の中心に映る黄色い米粒のようなものが我が家のダニ(の死骸)である。家族だけの幸せなセミダブルベッドには、我々3人以外にもグロテスクな同居人が、恐らく何百匹も雑魚寝していたのだ。思わず身の毛がよだつ。
写真に写っているのは、図鑑の写真ではなく、本当に我が家のベッドにいたダニそのものなのだ。まさしくこの連中が、ベッドの中で生まれ、成長し、蠢き、フンし、死骸となる。
こんなものが、愛する我が子の鼻に大量に吸い込まれていく場面まで想像して、気分が悪くなってやめた。
人間の成長において、免疫がついてこそ、
生きる強さにつながる?
誰がそんなことを言っていたんだ。
愛する我が子に、こんなものを1粒たりとも吸わせたくない。
自宅に戻り、件のセミダブルベッドでぐっすり眠っている娘を眺める。時折、寝ぼけながら、グズつく鼻をいじっている様子が痛ましい。
「もう大丈夫。パパが守ってやるからな」とつぶやきながら、スマホでショッピングサイトを開き、「Dyson V7 mattressハンディクリーナー」を注文する。
父親は、生涯(広い意味で)ダニから娘を守るのが使命なのだ。
(完)
[PR]提供元:ダイソン株式会社