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日本一忙しい小児科医が教える 子供の病気の注意点

子供に迫る危機を考えるシリーズ「家族を守るリスクマネジメント」。今回は病気について。 親の誤った行動で入院の可能性も? 子供の病気につい知っておきたい注意点を、“日本一忙しい小児科医”鈴木先生が伝授。

本当は必要ないのに入院?
親は知らない「社会的入院」

実は、必要もないのに医者は患者を入院させることがあります。病状としては入院する必要はないけれど、「この親は家でこの子を看護する精神状態にない、能力がない」ということを医者は判断し、入院を提案することがあります。これを「社会的入院」と言います。

そのとき小児科医は「あなたにはこの子のことを見ることはできない」とは言わず、「お子さん辛そうなので」と言います。小児科医というものは、子供を診るときに親のことも見ています

過剰におどおどしたり、判断能力・看護能力の低い親がいる家庭では、子供が病気になるたびに社会的入院が続くことになります。そうすると、さらに親は「他の子は1回も入院したことがないのにこの子は5回入院した」→「自分の子供はなにか違う病気なのではないか」→「大きな病院に行ったほうがいいんじゃないか」→「この子の体が弱いので調べてください」と、負のスパイラルに陥ってしまう可能性もあります。しまいには「うちの子は、がんではないか」と思ってしまう親もいます。

これが、本当は大きな病気ではなくても、親の対応ひとつで、親も子供も不幸にしてしまうということです。
 

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