実は知られていない! 海外と日本の子育て支援比較
2016/10/19
「海外と比べて子育てにやさしくない」などと思われがちな日本。しかし本当は、充実した子育て支援制度が存在しているのに、利用する側が知らないだけかも!?
「産後支援」比較
フィンランド
フィンランドでは、産後の支援が充実!
フィンランドで妊娠期?育児までパパ・ママを支えるのが「ネウボラ」。疑問や不安を相談したり検診を受けたりと支援は手厚く、取得率はほぼ100%と国民への浸透率も高い。また、妊婦検診を受けたプレママには、ベビー服やおくるみなどが詰まった「育児パッケージ」が贈られる。
日本
全国各地で広がる「育児パッケージ」と「ネウボラ」
千葉県浦安市、三重県名張市、東京都文京区、埼玉県和光市など、日本でも「ネウボラ」や「育児パッケージ」を導入する自治体が増えている。フィンランドに視察に訪れた浦安市の松崎秀樹市長は、「工夫次第で日本でも十分展開できる」と確信したと言い、2014年に浦安版ネウボラ「子育てケアプランの作成」、浦安版育児パッケージ「こんにちはあかちゃんギフト」(写真)、市内協賛店で使えるバウチャー券「ファーストアニバーサリーチケット」をスタートさせた。(千葉県浦安市)
日本
幼稚園在園児以外でも無料の育児相談ができる!
実は、幼稚園の多く(全体の約87%)が、地域に向けた子育て支援活動を実施している。子育てに関する情報の提供や相談、園庭開放など、実施内容は多岐にわたる。なかには父親向けの講座などを開催している園もあるので、まずは地域の幼稚園の情報をチェックしてみよう。
「学費」比較
フランス
フランスでは幼稚園から大学まで、学費が無料!
フランスでは、幼稚園を含めて公立校の教育費は無料。幼稚園は義務教育ではないが、就学に備えて文字や算数などを学び、落第や飛び級もあるなど日本とは位置づけがかなり異なる。ちなみにフランスでは、国立大学の入学料・授業料も無料だ。
日本
今年度から幼稚園の無料化対象拡大
今年度より、幼稚園・保育所の保育料は、年収約360万円未満相当の世帯については2人目は半額、3人目以降は無償になった。第1子、第2子等のカウントにこれまでの年齢制限(小学校3年生以下)がなくなり、無償化の対象が広がっている。