海に生きるハワイの父親はマリンスポーツで子供を勇敢にする
2013/10/04
1年中天候に恵まれるハワイの父親は、海をこよなく愛している。そして3歳からのサーフィン大会があるというこの島の子供もまた、海から吹く潮風や波、海の生物に触れながら力強く育っていく。
自分の父がそうしたように海で多くのことを学ばせたい
1年中天候に恵まれるハワイの父親は、海をこよなく愛している。そして3歳からのサーフィン大会があるというこの島の子供もまた、海から吹く潮風や波、海の生物に触れながら力強く育っていく。
「息子の海デビューは生後3週間のとき。6ヶ月になったころからサーフィンを一緒にしているよ」と話すのは、ハワイでサイエンス・エンジニアをしているルーク•ジョセフさん。この日も、ルークさん宅からボートで5分の場所にあるマウナルア湾へ。現在2歳半の息子カイノア君は怖がることなくサーフィンボードに喜んで乗っかる。
『仕事より家族優先』という風潮のあるハワイ。ルークさんの会社も勤務時間がフレックス制で、朝8時に出勤すると夕方4時には終了。そこから帰宅してカイノア君と海で遊ぶ、という生活を送っている。サーフィンの他にもカヌーに乗ったり、スピアフィッシングや魚釣りをしながら、ハワイ語を教えたり、クラゲを触ってみたりと、父子でマリンアクティビティを楽しむ。その間、妻のメラニーさんは家事などをしながら家で自分1人の時間を過ごしている。
「息子が誕生してから2年半の間、夫が息子に海でいろいろなことを教えてくれることに感謝しています」とメラニーさん。
ルークさんは「僕が幼い頃、海で父からたくさんのことを学んだように、僕もカイノアに色んなことを伝えたい。彼には海を尊敬し、自然の力のすごさを知り、魚を取る場合も必要な分だけ取ること、その中で生かしてもらっているという謙虚さを知ってもらいたい」と話す。
料理はルークさん、掃除や洗濯はメラニーさんと、共働きでありながら上手く家事を分担している。自分の時間はどこにあるのか尋ねると、ルークさんはこう答えた。
「子供はまだ小さいから、週末は必ず2〜3時間昼寝してくれる。その時に僕は一人でサーフィンに出かけたり、メラニーも交代で、大好きなフラのレッスンに出かけたりするんだ」。こうして、夫婦で自分の中のオンとオフを切り替えているという。
今後は「3歳から参加できるサーフィンコンテストにカイノアを参加させようと思っている」とルークさん。“カイノア(=ハワイ語で「海の平和」)”と名付けられた息子もまた、父を見て育っていくのだろう。■
ルーク•ジョセフさん(43歳)サイエンスエンジニア
妻:メラニーさん(33歳) 生命保険会社のPR&広告マネジャー、長男:カイノアくん(2歳半)
自宅からボートで5分のところにマウナルア湾のビーチがある。
(この文章は2011年9月発売「FQ JAPAN」vol.20で掲載された内容です。)