仕事と子育ての関係性―ダイソン社の場合
2013/09/30
失敗を恐れずに挑戦しつづける精神は、いったい子育てにどのように生かされているのか?
ダイソン社の発明の原点は「不満や不便に対する積極的な取り組み」と「失敗を恐れずに挑戦しつづける精神」にある。
2013年秋、革新的に進化したサイクロン式コードレス掃除機「ダイソン デジタルスリム DC62」と羽根のないオールシーズン対応のファンヒーター「ダイソン ホットアンドクール ファンヒーター AM05」の発売の記者発表が銀座で行われた。
開発に携わっているのが1歳の娘を持つシニアデザインエンジニアのマーティン・ピーク氏。
失敗を恐れずに挑戦しつづける精神は、いったい子育てにどのように生かされているのか? 彼に話を伺った。
——製品開発と育児。どんなことが共通するか?
“仕事と育児に共通するのは、「失敗が許されること」かな(笑)。
ダイソンという会社は、失敗を恐れない企業。サイクロン掃除機が誕生するまでには15年以上の挫折と、5,127台の試作品があった。多くの人は逆境があると諦めがちだけど、その時こそが努力すべき時。もうこれ以上走れないと思っても、苦悩の障壁を乗り越えればゴールが見えてくるもの。解決方法というものは、しばしば障壁を乗り越えた後に見えるものなんだ。
育児も同じ。これがダメなら別のやり方で、それでもダメならまた別のやり方で。試行錯誤するという点ではまったく同じだと感じているよ。いろいろなやり方を模索しながら、「完璧を目指し、つねに努力を惜しまない」という企業精神に学び、ボクは子育てにおいても、いつだって努力を惜しまない。だって子供の相手をするって、本当に興味深くって楽しいからね。”
——今回発表された「ダイソン ホットアンドクール ファンヒーター AM05」は、父親としてのどのような視点が反映されているか?
“娘が現在、1歳10ヵ月。妻のお腹には2人目の子供がいるんだけど、子供が生まれてからは「安全性」をよりいっそう意識するようになった。
倒れると自動的に止まるとか、羽根がないこととか、発熱体が露出してないとか、設定温度に達すると自動的に電源が切れ、室温が低下すると電源が自動的に入るとか、これらの機能が子育てするうえでどれほど重要かを改めて実感した。
娘はボクの遺伝子を引き継いだせいか、「このボタンを押したらどうなるんだろう?」という興味を行動に実際に移しちゃうから、見ていていつもハラハラするよ。でも、この製品なら本当に安心だ。娘が生まれたお陰で、ボクの製品開発にそのままフィードバックされているよ。父になって、視野ははるかに広がり、人間的にも深みが出た。妻と娘には本当に感謝しているよ。”
仕事で培われた精神が子育てに活かされ、父親としての視点が、製品をより良いものに変えていく。
子育ては、自分自身に、仕事に、そして社会にも良い影響を与えていくものなのだ。
▼ITEM DATA▼
進化し続けるダイソンの新製品
ダイソン ホットアンドクール ファンヒーター AM05
冬はファンヒーターとして、夏は扇風機としてオールシーズン使える羽根のないパワフルなファンヒーターとして、発売とともに世間の注目を浴びた「エアマルチプライアーシリーズ」から、さらに進化したAM05が発売された。
その洗練されたデザインとパワーで室温はつねに設定した温度に保たれ、AM04と比べて涼風時の風量は約25%アップ。毎秒最大28リットルもの空気を吸い込み、左右非対称の9枚の羽根と、小さく空いた穴で高気圧と低気圧を発生させて、吸い込んだ空気の6倍(最大風量毎秒170リットル)をスムーズに排出。「ブラック/ニッケル」と「ニッケル/ニッケル」の2色が新たに加わり、外出先から家に戻ったときに速攻で部屋を暖める必須アイテムだ。
ダイソン デジタルスリム DC62
片手で軽々の約2kgという驚きの軽量さ。コードレスで持ち運びが便利で高い所、低い所、階段などラクラクお掃除。最後まで弱まることのないパワフルな吸引力。ダイソンが誇る集じん力。一般的な電源コード付きキャニスター型掃除機よりもすべての機能において優秀であるのはデータでも実証済み。
かき出したゴミを確実に吸い込んで取り残しを防ぎ、集じん性能が向上したクリーナーヘッド。ブラシの静電気発生を抑制するカーボンファイバー(炭素繊維)。2層に配列された15個のパワフルなサイクロン。前モデルDC45よりも1.5倍パワフルなモーターテクノロジー。一定の遠心力でゴミの分離を確実に行うよう設計された空気経路。掃除をする時だけボタンを押して電源を入れてバッテリーエネルギーを効率良く使用できるトリガー方式。どれをとっても文句なしの高い性能に脱帽する。
Dyson
http://www.dyson.co.jp/
Dyson Japan Facebook
http://www.facebook.com/DysonJP
(2013.9.30 up)