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インタビュー

ダイアン津田「子育てで大事なのは応援」自称・ママに嫌われるパパ代表の家庭の姿とは

『映画キミとアイドルプリキュア♪』で、妖精トット役に挑戦したお笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏さん。仕事は全力投球、家事と育児は静かな応援を繰り広げ、単身赴任で家族と離れても家族を想う気持ちは人一倍!笑いの裏にある父としての素顔に迫ります。

<目次>
1. 津田さんが妖精に!? 監督とのガチンコ勝負
2. ママたちに一番嫌われるパパ代表は「自分」と断言
3. 久々に帰る我が家 家族の反応に悲しい涙!?
4. 『映画キミとアイドルプリキュア♪』詳細
5. 津田篤宏さんプロフィール

 

津田さんが妖精に!?
監督とのガチンコ勝負

「僕が演じたトットは珊瑚の妖精です。こんなオッサンにオファーしてええんかい!と、最初は戸惑いましたが、気持ちを切り替えて、役所広司さんみたいな燻し銀キャラのイメージで役作りしていきました。そしたら、監督からは天真爛漫な陽キャラを演じてくれと言われ、そのギャップの擦り合わせに苦労しました(笑)」。

そう冗談を交えて話すのはCMでも引っ張りだこのお笑い芸人、ダイアンの津田篤宏さんだ。本作は、アイアイ島で開催される、“宇宙1”のアイドルフェスティバルに招待された主人公たちが、突如過去へタイムスリップ。そこで出会った少女・テラと、伝説の女神にまつわる物語をもとに、島を救う鍵を探すというもの。津田さん演じるフェスの運営委員長のトットは、主人公たちを物語の舞台のアイアイ島に招待するという重要な役どころだ。

さて、映画の見どころは?

「壮大なストーリーはもちろんですが、アイドルプリキュアによる、ライブステージは圧巻です。中学生以下の入場者に “ミラクルアイアイブレス”が配られ、本当のアイドルフェスさながらの興奮と没入感を楽しめますよ」。

ママたちに一番嫌われる
パパ代表は「自分」と断言

本作に込められたメッセージのひとつは「誰かに応援されることで、自分を信じられるようになることの尊さ」。それは子育てそのものだと津田さんは言う。

子育てで大切なのは“応援”だと思います。『がんばれ!』『できる!』と励ましてあげる。あと、声に出さない応援もありますね。何も言わず、何も手を出さず、静かに見守って何も手伝わない。放任とも取られますが、これも立派な応援ですよね」と真顔で語りながら、「家事もそのやり方でよく妻に叱られます(笑)」としっかりオチをつける。

「夫婦の育児・家事の分担ルールは無いに等しいです。決めちゃうと『うぅ~』となっちゃうので。本当は僕、育児雑誌に一番登場したらあかん人間なんです。子育ても家事も妻に任せっぱなしで」とママたちに一番嫌われるパパタイプだと自虐する。とはいえ、7年前から単身赴任で東京に住んでいる事情もある。そして津田さんは、子育て同様、妻に対しても声に出さない応援を送り続ける。

「家で頑張ってくれている妻の分まで、僕はめいっぱい体を張って、いっぱい稼ぐ。そのお金で、妻は好きなアーティストのライブに娘と行ったり、小さくて高いバックを買ったり、好きにしていただいております。妻の機嫌が良ければそれでいいんです」。

もうひとつ、夫婦仲を保つ秘訣は「アメリカ式ボティタッチ」だと語る。「キッチンで洗い物をしている妻に後ろから抱きついたり、お尻をパッと触ったり。向こうも『来るぞ来るぞ』と身構えてお尻をキュッと固めて待ち構えてたりして(笑)。こういうスキンシップ、大事ですよ」。

久々に帰る我が家
家族の反応に悲しい涙!?

家事は苦手ながらも、我が家に帰ったときは、率先して重い荷物の買い物に行ったり、子どもと一緒に料理をしたり、家族との時間を大切にしている津田さんだが、最近、悩んでいることがある。それは娘が自分の手を離れて自立していくことだ。

「娘はいま小学6年生。ちょっと前までは1、2週間ぶりに家に帰ると玄関まで『パパ〜!』と飛びついてきたのに、今はもうすっかり大人びてしまって。最近は、コンビニから戻ってきたみたいな『あぁ、おかえり』程度のテンションで。誰も僕を玄関まで迎えに来てくれへん」と肩を落とす。

そんな娘さんとは今でもミニコントをやってふざけ合い、笑い転げる時間を過ごす。子どもたちの思春期や反抗期を、父親としてどのように向き合ってきたか、アドバイスをお願いした。

「小さい頃の子どもたちの姿を、写真じゃなく動画でいっぱい撮っておくんです。一瞬一瞬を大事に、なんていうのは分かっているけど、バタバタしていると忘れちゃうじゃないですか。どんだけ反抗期でも、それ見たらなんとかなります」。そんな素敵な話を後輩たちにも語っているのだろうか。

「僕に子育ての相談をしてくる後輩なんていませんって(笑)。でも、アドバイスするなら3つ。どんどんお前のパーソナルスペースが減るぞ〜。お前のやりたいことはできなくなるぞ〜。そんで、奥さんが主役やから奥さんを大切しろよ〜ですね」。

そう語る津田さんこそ一番ママたちに愛されるパパタイプなのかもしれない。

DATA

『映画キミとアイドルプリキュア♪お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』
9.12(金)ロードショー

©2025 映画キミとアイドルプリキュア♪製作委員会

アイドルプリキュアがアイアイ島で出会う、時を超える冒険と友情、そして“宇宙1”のアイドルフェス!――まさに“ライブ&アクション×感動体験”が詰まったスペシャルな一作。シリーズ前作『わんだふるぷりきゅあ!』『ひろがるスカイ!プリキュア』総勢14 名のプリキュアも登場!映画の中で披露されるライブシーンは圧巻! 謎の少女テラ役に内田真礼、島の女神アマス役に佐倉綾音と、声優界のトップを走る実力派の2人が好演。映画館でしか味わえない大迫力のキラッキライブが開演!

声の出演:松岡美里 高橋ミナミ 高森奈津美 南條愛乃 花井美春 長縄まりあ 種崎敦美 松田颯水 上田麗奈 関根明良 加隅亜衣 村瀬歩 七瀬彩夏 古賀葵 諏訪部順一 佐久間大介 内田真礼 佐倉綾音 津田篤宏(ダイアン)
原作:東堂いづみ
配給:東映

PROFILE

津田篤宏(ダイアン)
ATSUHIRO TSUDA


1976 年滋賀県 生まれ。長男(高3)、次男(中3)、長女(小6)の3児のパパ。趣味は子どもと遊ぶこと。2000年、西澤裕介とともにお笑いコンビ・ダイアンを結成。07年から2年連続で『M-1グランプリ』決勝に進出。代名詞ギャグ「ゴイゴイスー」は、多くの芸能人にも真似され、人気を集める。現在は、「ダイアンのガチで!ごめんやす(群馬テレビ)」や「ジャイキリダイアン(テレビ朝日)」などテレビ番組MCの他、映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』、24 年『逃走中 THEMOVIE』に出演。25年、『白雪姫』に声優として出演。活躍の幅を広げている。


写真/藤岡雅樹 文/脇谷美佳子
スタイリング/内野陽文 ヘアメイク/(株)Ari・gate 本田麻菜美

FQ JAPAN VOL.76(2025年秋号)より転載

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