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【世界子育てニュース6選】SNS児童搾取の規制法(仏)・父子の夏キャンプ(和)他

世界の“子育て事情”をお届けするWORLD DAD JOURNAL。今回は、父と息子の週末キャンププログラムや期間限定のアミューズメント系イベント、多言語で読み聞かせを行う児童図書館など、6選を紹介する。

メイン画像:マネンハート 父と息子の週末キャンププログラムは7〜13歳の男子とその父親が参加対象。

NETHERLANDS
男性の持つ力強い柔らかさを父子で体験
父と息子の週末キャンププログラム

森や野原を歩き、食べられる植物を集め、動物の痕跡を見つける。枝を集め、薪を割り、火をおこして料理する。一緒に遊び、テントで寝る。父親たちは「父親であること」をテーマに知識や経験を交換し、父親として自分の役割を解釈するためのインスピレーションを得られるだろう。子どもたちは異年齢の男の子たちや父親たちと遊び体を動かす中で、男性のロールモデルを見る機会に恵まれる。自然の中で父と息子として共通の経験を積む意義は大きい。


キャンプの大定番「焼きマシュマロ」を父子で。

 

DATA

マネンハート 父と息子の週末キャンププログラム
HP:mannenhart.nu/vader-zoon-weekend

文:米屋香林

FRANCE
SNSでの児童搾取を防ぐ
仏で進むインフルエンサー対策


巨大な収益を生み出すキッズインフルエンサー。親によるSNS露出や児童労働からいかに子どもを保護するかが各国で問題になっているが、フランスでは世界に先駆け法整備を行っている。子どもの企業広告起用には自治体の許可が必要であったり、収益は子どもが16歳になるまで専用口座に入金され自由に引き出せないなど。ショービジネスにおける子役という仕事に対し権利の保護を定めた国はあるが、SNS空間ではまだ整えられていないことが多い。


フランスではインターネット上での16歳未満のインフルエンサーの活動を規制する法律が2020年10月に成立した。 ©Yukinobu Shuzui

文:守隨亨延

USA
科学的根拠に基づいた
オンラインの子育てプログラム


よい親になる方法や子どもにとってよい過ごし方などを学べるプログラム

30年以上の調査に基づいた科学的根拠がある父親向けの子育てオンラインプログラム。子どもの話を聞くコツや、子どもの精神的なストレスを軽減するためのツールなどを6週間か10週間のコースで学ぶ。離婚や別居してしまった際も、子どもたちの精神的なケアにも役立つ。参加者からは「息子に私の考えを話すことが重要なのではなく、私が息子の話をしっかり聞いていると息子が理解することが重要だとわかりました」と好評。

DATA

ニュー・ビギニングス・プログラム
HP:divorceandparenting.com/programs-for-fathers
文:大山真理

GERMANY
多言語で読み聞かせを行う 
ミュンヘンの国際児童図書館


参加児童数は最大15人程度。男性の読み聞かせも。

ドイツの人口は帰化した人も含め、約4分の1が外国との繋がりがある。ハーフやクオーターも多く、2ヶ国語で育つ子どもがたくさんいるのだ。約23言語の児童書が並ぶ世界最大の国際児童図書館では、定期的に父母のボランティアによる絵本の読み聞かせを無料で開催している。読み聞かせに使う言語は毎回異なるため、家庭では使わない単語を覚えたり、違う国の文化を知るなどの効果が期待できる。


国旗で言語分けされている館内。日本語の本も豊富で絵本から中学生向けの小説まで揃う。

DATA

国際児童図書館:
HP:www.ijb.de/en/home

写真・文:町田文

JAPAN
ストライダーカップが日本初開催
「こども家庭庁」に表敬訪問へ


ランニングバイクブランド『ストライダー』が主催する「ストライダーカップ2023 ワールドチャンピオンカップ」が、5月27日、28日に日本で初開催された。開催にあたり、ストライダージャパンは子どもたちと共に「こども家庭庁」を訪問。子どもたちが外遊びを通して成長できる環境を守り、新しい遊び場を作ってほしいと嘆願した。対応した自見はなこ内閣府大臣政務官は、子ども達の声や仕草に反応しながら、熱いエールを送った。


こども家庭庁に表敬に訪れた選手たちと、自見はなこ内閣府大臣政務官。

DATA

ストライダージャパン
HP:www.strider.jp/contents/wcnews0523

ITALY
ミラノで話題沸騰!
期間限定のアミューズメント系イベント


「セルフィールーム」にて、風船のブランコと記念撮影。

子どもたちも楽しめるポップな世界観の没入型アミューズメント系イベントが話題だ。


風船の中に埋もれる空間。

ひとつは「バブルワールド」。その名の通り、風船がテーマ。風船いっぱいの部屋や、VRルーム、セルフィルーム、ゲームやシャボン玉の部屋など11種のアトラクションを楽しめる。

もう一つが「キャンディワールド」。キャンディ、グミ、マシュマロ、綿菓子などのスイーツがテーマだ。おとぎ話のお菓子の国を訪れたような気分にさせてくれる部屋や、マシュマロのプールなど、こちらも12のアトラクションが楽しめる。


おとぎ話のお菓子の国の雰囲気が味わえる。

DATA

バブルワールド
HP:bubbleworldexperience.com/milan/en
キャンディワールド
HP:centroilcentro.it/en/events/candy-world

文:田中美貴


FQ JAPAN VOL.67(2023年夏号)より転載

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