コロナの子育てへの影響は悪いものばかりじゃない!? なかには多くの良い変化も!
2020/05/16
新型コロナの影響による休校・休園や在宅勤務で、家族との関わり方はずいぶん変わったのではないだろうか。では、具体的にはどんな変化があったのか? 終息後の家庭で活用できることとは? アンケートをもとにご紹介しよう。
コロナでママが困ったのは?
感染拡大が終息し、治療薬が開発されたとしても、生活が全くコロナ禍以前に戻るわけではないだろう。仕事においても子供の学習においても、オンラインでできるものはリモート化が進んでいく可能性が高い。
そんな「新しい生活様式」に向けて、この2ヶ月間の経験をどう活かしていくかが重要だ。あなたの家庭生活や子供との関わり方はどうだっただろうか。
「幼児教室コペル」を運営する株式会社コペルは、0歳~6歳の子どもを持つ全国20代~40代の女性を対象に「新型コロナウイルスの影響による子供との向き合い方の変化」に関するアンケートを実施した。
「新型コロナウイルスの影響を受け、子育てのことで何か困ったことはありますか?」と質問したところ、「子どもを遊ばせる場所がない」という回答が最も多く、次いで「おむつや除菌シート、トイレットペーパーなどが手に入らない」「子どものストレス面が心配」「子どもとの時間が長くなり、心に余裕が持てなくなった」などが続いた。
一方で良い変化も!
では、コロナの影響は悪いことばかりだったのだろうか。アンケートでは「今回新型コロナウイルスの影響により家族との向き合い方が変化したこと」や「新型コロナウイルスの影響で、子育てに関して良い変化はあったか」も尋ねている。
「変化したこと」では「食事や衛生面に気を遣うようになった」という回答が最も多く、次いで「家族と過ごす時間が増えた」「コミュニケーションが増えた」「喧嘩が増えた」「夫が在宅勤務になったことで、家事に協力的になった」と続いている。
「喧嘩」以外は、どれも良い方向への変化だろう。
また、「子育てに関して良い変化があったか」については3割近くが「はい」と回答している。困難な状況の中からも、ママたちは気づきや学びを得ているようだ。
「良い変化」として、具体的にはこんな声が寄せられている。
・長男に妹と弟の面倒をしてもらい仕事に行くが、長男の頼もしさ、優しさへの感謝の気持ちと、たまにはうんと甘えさせないとと気付かされた
・子どもとの時間が増えて、一緒に何かを作ったり今しかできないことを大切にできた
・夫が家にいるので1人じゃないということ。大変なこともあるけど子どもを2人で見られている
・主人の帰宅時間が早くなったことで家族の時間が増え、子どもが嬉しそう。昼寝をせず夜早めに寝るようにさせたことで私も主人も夜の自由時間が増えた
・6歳の子どもでもニュースを理解している。コロナに対して起こる人間の汚い行為をダメだと理解していたり。素直で優しい人になってほしいと思った
子供とご近所探検に出かけよう!
アンケート結果について、株式会社コペル代表の大坪信之さんはいくつかのアドバイスを発信している。まず挙げているのは「自然に触れさせてあげること」だ。
大坪さん:「大勢の人が行き交う場所は避ける必要がありますが、なるべく自然に触れさせてあげることが重要です。
例えば、お庭や軒先、近所の公園などで、『石をひっくり返してみたらダンゴムシがいた』というくらいでもお子さまは感動して瞳を輝かせます」
もう少し外出等の自粛期間は続きそうだ。人の多いところは避けるべきだが、パパが子供を、ちょっとした近所の空き地などに連れ出してみてはどうだろうか。
わが子は意外なものを面白がって夢中になるかもしれない。そしてその場所が、パパとわが子だけの秘密のスポットになる可能性もある。
DATA
文:平井達也