“車の中は会話が弾む適度な距離感”と答えた親75% ドライブは親子の絆を深める最高の契機だった!
2020/01/20
家の中では話しにくいことも、車の中なら話題にしやすいことが、アンケート調査で明らかになった。自動車を単なる移動手段だけではなく、家族が仲良く暮らしていくためにドライブをどう活用していくか、この記事を参考にしてほしい。
ドライブに期待する
子供の本音とは?
昨年の国内自動車販売台数のトップはN-BOXだったと発表された。最近は軽自動車の安全性や居住性が高まり、セカンドカーではなくメインのファミリーカーとして人気だ。
家族でドライブをするときどのように座るだろうか。あなたが運転席、ママと子供が後部座席だろうか。ママが運転するなら、あなたが助手席、子供が後部座席かもしれない。
犬も一緒、という家庭もあるだろう。いずれにしても家の中でテーブルを囲むときとは座席配置も空気感も少し異なってくるはずだ。子供からすれば、いつもは向かい合わせにいる親の、背中に向かって話す形になりやすい。
そのことが、家の中では得られないリラックス感を子供に与えるのかもしれない。ほとんどの子供は車の中で家族で話すのが好きであることが、アンケートから判明したのだ。
本田技研工業株式会社は、2人以上の子供を持ち、一番上の子供の年齢が3~9歳である30代のパパママとその子どもを対象として、家族におけるコミュニケーションについての意識調査を実施した。
家族と車で出かけるのが好きかを子供に質問したところ、98%が好きだと回答。また、ドライブ中にパパママと話したいかという問いにも98%が話したいと答えた。
家で話すより車の中の方が話しやすい話題を質問した回答として、「学校(幼稚園や保育園)であった嫌なこと」38%、「学校の成績について」17%、「好きな男の子/女の子の話」15%と挙がっていることにも注目だ。
車の中なら、普段はたぶん口にしにくいテーマでも話しやすいのだ。
話題はドライブ時間次第
パパママには、車の中はその他の場所に比べて会話がしやすいかを尋ねている。これに対して76%が会話しやすいと回答。
車の中はその他の場所に比べて、普段言いにくいことが言いやすいかという質問には、50%が言いやすいと答えた。
車中での話題だが、これはドライブの時間によって異なるようだ。アンケートでは、10分以内の場合は「幼稚園や保育園、学校であったこと」、1時間以上の場合、「子供の好きなこと」が話題のトップとなった。
「車内効果」は
ドライブ以外でも
平日1日の親子で会話する時間を尋ねたところ、「1時間未満」19.1%、「1時間~2時間」29.6%、「2時間~3時間」22.6%と続き、半分の家庭で2時間未満だった。
「残業が多く、早い時間に帰宅できないから」「仕事で疲れて帰ってくると家事に集中してしまい、子供の話を上手く聞いてあげられない」「下の子が小さく、そちらに手を取られてしまう」といった声が寄せられ、十分に子供と話せていないと感じているパパママが多いことがうかがえる。
そんなイマドキのパパママにとって、ドライブ中の車内は貴重なコミュニケーションの場だ。
少しだけ非日常的で、家族だけになれる、というところがポイントだろう。これはドライブをしないパパママにも応用が利きそうだ。家族カラオケ、個室型の店で家族焼き肉、もいいかもしれない。
注意が必要なのはパパの方が子供からあれこれ聞き出そうとしないことだ。一緒に楽しみながら、わが子とのコミュニケーションが深まっていくのを感じよう。
DATA
Text:平井達也