子供を叱った後にやることは? 梶原さんならではの「子育て術」が素敵すぎる
2020/02/11
2020年、新しいベビーを迎えると梶原雄太さん一家は7人の大家族となる。結婚13年のうちに子どもたちが次々生まれ、家族が増えたことで二人の気持ちはどう変わったのだろか。
【第1話】当時を振り返って「ひどかった」。梶原雄太さん、5人目でなお“成長”
【第2話】子供を叱った後にやることは? 梶原さんならではの「子育て術」が素敵すぎる
【第3話】「自身が叱り役で怖い存在となろう」梶原雄太の「父と母」の教育論とは?
【おまけ】いま一番、“家族”を謳歌している一家『カジサックファミリー』って?
脱ワンオペ育児!
ママ友同士での協力体制
2006年7月、梶原雄太さん25歳・園田未来子さん20歳のときに結婚。ふたりの家族は2007年に3人に増え、2009年に4人に、2012年には5人となった。2016年以降は6人家族、で、来年には7人に。家族が増えるなかで変わったことを未来子さんに聞いた。
「長男の冬詩(とうじ)が生まれたのが21歳。すぐ叶渚(かんな)もできて……昔の友だちとはサイクルが合わないし、子育て生活のなか同世代の知り合いもいませんでした。夫も忙しくて家にいないことが多くて、イヤイヤ期の子供たちを抱えて、私自身が妊婦だった時期は本当に辛かったですね」
“若いママだから、まあしょうがないよね”というような周囲からの空気も感じていて、なおさら「うまくやらなくちゃ!」と焦り、肩に力も入っていた。未来子さんの告白を聞いて梶原さんは目を丸くする。この取材で語られるまで、一切知らなかったというのだ。「ヨメはほんとにがんばり屋さんで、そんな愚痴とか一切言わないんで……」
「でも、上の子が幼稚園に入ってママ友ができて。東京の子育てって、実家に頼ったりしにくいからワンオペになりがちなんですね。その分、ママ友同士で協力し合うという体制もでき始めたんです」子供を預け合い、日頃の愚痴を言い合う。
年齢は違っても同じ立場のママ友と接するうち、「育児を完ぺきにこなすことはないのだ」と、スッと楽になったという。「それからは、子育てが楽しくなりました」
叱ったあとにやることとは?
梶原さんならではの子育て術とは
一方で梶原さんも苦しんでいた時期はあった。実は超子煩悩。家族が増えるのはうれしくてしょうがなかった。ただ、「僕自身の子育て論があって。それは、悪いことをしたときにはお父さんが怒る。好き嫌いとかおもちゃをかたづけないとかじゃなくて、嘘をついたり食べ物を粗末にするような、人生に関わる部分では、僕がガツンって叱る。ヨメはできるだけ子供を守る、って決めてたんです」。
本当に子供たちが大好き、その一方で圧倒的に怖いお父さんであろうとする。その板挟みで、何度も子供たちを叱ったあとにひっそり泣いてしまったこともある。
「そこが本当にしんどいです。でも同じぐらい大事にしているのは、叱ったあとにその倍以上笑かすこと。叱られて泣いてる子供と抱き合って『これで終わり。信じてるよ』『わかった気をつける〜』ってなった。その数秒後には僕もうヘン顔してますから。これが大切だと思ってます。やっちゃいけないことはわかってほしい。だから叱る。でもそれは愛してるから。本当は楽しくしたいんだ、ってことをちゃんと伝えたいんです」
PROFILE
カジサックファミリー
お笑いコンビ「キングコング」のボケ担当・梶原雄太さんことカジサック。妻は妊娠中の未来子さん(ヨメサック)。12歳の冬詩(とうじ)くんを筆頭に、10歳の叶渚(かんな)ちゃん、7歳の寅次郎(こじろう)くん、3歳の千鈴(せんり)ちゃん、そして2月には第5子が誕生予定。総勢7人の大家族。
YouTubeチャンネル:カジサック KAJISAC
Photo » NATSUKI MATSUO (NAOTO OHKAWA Photography, inc.)
Text » YUKI IMATOMI
Styling »NOBUHIKO KUBOTA
FQ JAPAN DIGEST VOL.51(2019年冬号)より転載