家事20項目で考えるチーム育児ってなんだ!? あなたの家庭は協力できているかチェックしよう
2019/12/27
あなたは家事育児をどの程度担っているだろうか。また、育児に追われてやりたいことができない、という不満はないだろうか。「チーム育児」を行うことでパートナーとの不公平感や、したいことができない不満がずいぶん解消されることが、調査の結果判明した。チーム育児を行うための心がけを含めて紹介しよう。
家事20項目であなたの家庭をチェック!
調査は東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知、福岡に在住の、1才未満の子どもを持つ核家族の30代男女200名を対象に行わた。
実施したのはイマドキの育児について調査し新しい育児のカタチを提案している「ピジョン 育児イマLABO」だ。
ママもパパも育児は初心者で、何がわからないかも、わからない。そんな状況でも、夫婦で、お互いのキャリアや、やりたいことなどを 共有・尊重しあい、家事・育児の分担も行う。
また、夫婦だけでは厳しいことは、家族の手助けや各種サービスもフル活用し、自分たちらしい育児を行う。そんな育児を「チーム育児」としている。チーム育児ができている家庭はどのくらいあるのだろうか。
調査では家事20項目を挙げて、パパとママの負担項目の差が3以内ならばチーム育児とすることにしている。20項目を以下に挙げるので、あなたの家庭の状況もチェックしてみてほしい。
食事の準備(朝)・食事の準備(昼)・食事の準備(夜)・お皿洗い・家の掃除
スーパー/コンビニ/ドラッグストアなどでの買い物・ネットでの買い物・洗濯・子供の寝かしつけ
子供の歯磨き・子供のつめ切り・子供のお風呂子供のお着替え・子供のおむつ替え・授乳(日中)・授乳(夜中)
子供にご飯を食べさせる(日中)・役所への各種届出・育児記録(日記)をつける・子供の写真を撮る。
調査ではチーム育児を実施している家庭は1割にしか届かなかった。また、ママの負担項目は平均12、パパは2に満たず、家事育児の負担に不公平さがあることがわかった。
※ピジョン 育児イマLABO調べ
パパが負担している割合が高いのは「皿洗い」「子供の入浴」だった。
ママに「育児に関してパパにやってほしいこと」、パパには「育児に関して今後したいこと」も尋ねている。どちらも「子供の寝かしつけ」が1位になっている。まだ寝かしつけをしていないあなた、まず挑戦することはこれで決まった。
成功のカギは出産前にあった!
「育児に追われてしまってできなかったことがあるか」も尋ねている。チーム育児をしている家庭としていない家庭ではっきりと差が出た。
チーム育児をしていない家庭では「できなかったことがある」人が6割、それに対してチーム育児をしている家庭では3割強にとどまった。育児のためにパパママ自身が犠牲にならないためにもチーム育児は有効なのだ。
そんなチーム育児を行うためにはどうすればいいのだろうか?調査では、出産前に育児の分担について話し合ったかを尋ねている。その結果が興味深いものとなった。
チーム育児をしている家庭では79.1%が「話し合った」と回答したのに対し、チーム育児ができていない家庭では「話し合った」のは33.3%にとどまったのだ。チーム育児をするためには出産前から、出産後の家事育児を想定し、話し合っておくことがはっはりしたと言えるだろう。
もちろん今からでも遅くはない。家事育児の分担について話し合う時間を作って仕切り直してはどうだろうか。パパからそうした姿勢を見せるだけでも、ママの気持ちはずいぶん楽になるはずだ。
逆にそうした機会を逃すと、パートナーとの間に亀裂が生じかねない。
パートナーとの円満な関係のためにも
調査では「夫婦ゲンカの原因」についても尋ねている。結果は以下だ。
※ピジョン 育児イマLABO調べ
ママ側の1位、パパ側の3位「育児に関する分担が不公平」は全体の平均で32.7%に上った。
ところが、チーム育児をしている家庭では20%にとどまったのだ。また、パパママともに4位が「決められた育児の分担をしっかりやってくれない」で22.1%に上ったのだが、チーム育児をしている人では6.7%しかいなかった。
チーム育児を行うことでパートナーとの亀裂を抑えられる可能性が高いことを示している。
チーム育児によってパパママ自身も、やりたいことをガマンしたりケンカで消耗したりすることを避けられるのだ。さっそくパートナーと話し合ってみてはどうか。
DATA
Text:平井達也