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0歳0か月から読める‼ 認知発達の研究成果を詰め込んだ絵本『かお かお ばあ』がおもしろい

乳幼児の視覚発達と顔認知研究のプロが考えた、新感覚の赤ちゃん絵本『かお かお ばあ』が新発売。鮮やかなコントラストで描かれた原画は、赤ちゃんの「成長」と「好き」がギュッと詰め込まれている。気になる絵本の中身とは?



生まれてから1歳までの赤ちゃんが楽しめる

 
赤ちゃんに絵本の読み聞かせをしたいけど、どんな絵本を選んだらいいか悩むところ。

絵本『かおかおばあ』は、生まれてすぐの赤ちゃんでも顔を認識できるということに着目し、顔をテーマにして制作。0~1ヶ月頃に黒と白、2ヶ月頃に赤と緑など色認識の取得順や、視線の動き、表情、横顔など、赤ちゃんの成長に合わせて内容が構成されている。
 
コントラストの強い配色で構成されており、柄や模様がちりばめられた、表情豊かな『かお』がたくさん登場する。赤ちゃんの大好きなものをたくさん詰め込んだ絵本だ。
 

『赤ちゃんとお母さんが反応した』部分をピックアップ

 

絵本は赤ちゃんとお母さんのコミュニケーションツール。せっかく読むなら、赤ちゃんに楽しんでもらいたい。
 
絵本『かおかおばあ』は、赤ちゃんとお母さんの反応を確かめる読み聞かせ実験を行い、赤ちゃんとお母さんが本当に反応した部分をピックアップしているのも魅力のひとつだ。
 

視覚発達専門家 山口真美さん語る絵本の制作秘話

 

『かおかおばあ』の制作者は顔認知のトップランナーである山口真美さん。認知心理学と乳児の視覚発達の専門家である観点から、この絵本の魅力について答えていただいた。
 

赤ちゃんの研究から生まれた『かおかおばあ』絵本を作ろうと思ったきっかけは?

山口「視覚は1歳になるまでに発達するので、1歳から読む絵本と、0~1歳が読む絵本は別にするべき。赤ちゃんは生まれたばかりのころは、視界に霧がかかったようにぼやーっとしている。そのため、コントラストがはっきりした色が見やすい。そして赤ちゃんは『顔』が好き。この特徴をとりいれた絵本ができたら、赤ちゃんが楽しんで読んでくれるのではないかと考えた。」
 

カラフルな絵が可愛い!絵をミスミヨシコさんに依頼した理由は?

山口「ミスミヨシコさんの絵は、子供の表情が良く、線が太く、色鮮やかなコントラストで描かれているので、絵本にぴったりだと思った。原画が出来上がると、質感の異なる素材がいろんなところに散りばめられているので、1つ1つに興味を惹かれる。切り絵で作られているので、違った塗り方や立体的に重ねれれているところが良い意味で刺激的。」
 

『かおかおばあ』を絵本の入り口に

山口「顔があるからこそ、興味を引く。赤ちゃんは、見たいものがたくさんある!と思ってくれるのではないか。初めてのお子さんを育てる親御さんが、「うちの子絵本に興味がないみたいだから読まない」となるのは悲しい。もしかしたら選んだ絵本が赤ちゃんに見えていないだけかもしれない。だから『かおかおばあ』を作りたかったし、読んでもらうことで、『かおかおばあ』が赤ちゃんの絵本の入り口になってほしい。」
 

赤ちゃんの絵本に迷ったら『かお かお ばあ』がオススメ

 

赤ちゃんの成長に大切だとされる絵本。制作者の思いがたくさん詰まった絵本『かおかおばあ』は、生まれたばかりの赤ちゃんから1歳まで、長く愛読できる絵本である。親子のコミュニケーションツールの一つとして、ぜひおすすめしたい。


DATA

株式会社KADOKAWA 

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