子供に規則正しい睡眠習慣を身に付けさせるには？ 今からでも知って損しない5つのヒント

2019/10/02

子供に規則的な生活習慣の重要性を理解させ、それに沿って生活させるのは簡単なことではない。特に長期休暇は、楽しいイベントがたくさんあり、普段とは違う生活を送ることになるため、日頃の生活習慣が乱されやすい。その中でも睡眠時間は最も影響を受けやすい。休日であっても、子供に規則正しい睡眠習慣を身に付けさせるとっておきの方法を紹介する。

睡眠を取る重要性を理解させる

普段の就寝時間を超えて夜更かしをして翌朝遅くまで寝ているのは、子供にとってはワクワクする経験だろう。ただし、この行動は子供の睡眠習慣にとっては問題がある。

睡眠を取ることは誰にとっても重要なことであるが、子供にとっては特に重要だ。複数の研究結果から、規則正しく質の高い睡眠をとることで、子供の注意力が高まり、行儀が良くなるなど、精神・肉体双方の観点から、良い結果がもたらされることが分かっている。

子供をうまく寝かしつける
5つのヒント

睡眠習慣を確立させるには、子供がどれだけの睡眠時間を必要としているのか理解することが重要だ。一般的な目安として、幼児は1日当たり12時間の睡眠を必要とする。4～6歳の子供であれば1日当たり10.5～11.5時間、6～12歳の子供であれば1日当たり10時間の睡眠が必要だ。

1.起床時間を定めよう
毎日違う時間に起きるのは、子供にとっては良くない。毎日同じ時間に起きるようにすることが重要だ。毎日決まった時間に起きることが、体内時計を確立させ、健康で良質な睡眠を取ることにつながる。いつものアラーム音だと不安になるのであれば、少しだけ明るく穏やかなものに変更してみるのもいいかもしれない。

2.就寝前にリラックスさせよう
就寝間近に様々な活動をすることは、子供が気持ちよく寝つき、朝までぐっすりと眠り続ける能力に混乱をもたらす。ここ数年間の研究によれば、就寝前に画面を見つめることは睡眠を阻害することが明らかになっている。これは、スマートフォンやテレビのような画面から発せられるブルーライトのせいであることが分かっている。就寝前1時間程度は、本の読み聞かせや入浴など、リラックスタイムを作ってあげよう。

3.温度を一定に管理しよう
蒸し暑い部屋で寝るのがいかに大変か、皆分かっているはず。子供が夜に目を覚ますのは、暑いからではないだろうか？子供にとって最も快適な室温は16～20℃くらいであり、これより室温が高いと子供たちは何らかの不快感を覚えることになる。一日中カーテンを閉じ、窓を開けっぱなしにしておくことで、日光を防ぎ、そよ風を招き入れることで、暑さを最小限に抑えることができる。また、子供が使う寝具を変えてみるのも一つの手だ。コットンのような天然素材は、汗を吸収し、快適な睡眠環境を作り出してくれる性質がある。

4.できるだけ部屋を暗くしよう
分厚いカーテンやブラインドを使うことで、子供の寝室を可能な限り長い間暗くし、睡眠習慣を維持するのに役立つだろう。窓の形にぴったり合ったブラインドを使用することで、日中の熱を防ぎ、室温の上昇を防ぐことができるだろう。

5.子供の適応力を信じよう
もし、異なるタイムゾーンや屋外活動のせいで生活習慣を正すのに苦労しているのであれば、そんなに心配しないでほしい。子供は適応力が高いので、新しい環境に適応することができるし、事前にしっかりと計画を立ててあげることで、元の生活習慣に復帰するのも早い。たとえ長期休暇に生活習慣が崩れてしまっても、ゆっくりと一歩ずつ手順を踏んでいくことで、休みが明けて学校が始まる頃には、普段通りの生活習慣を取り戻すことができるようになるに違いない。

Text: アダム・デイリー（FQ UK）