子供の寝かしつけに費やす時間は平均毎週8時間!? 苛立つ前に実践したい7つのコツ
2019/08/13
子育て中の親は1年間で52回もの熟睡の機会を、子供の寝かしつけのために失っていると言われている。就寝時間の子供との格闘は、親にとって避けては通れない道だ。子供をおとなしく寝かせるために必要なことは何か?育児の専門家であるクレール・ハルシー博士に聞いてみた。
子供の就寝にまつわる色々な数値
イギリスの子供向けテレビチャンネルによる調査では、子供を寝かしつけるために親は平均で毎週8時間もの時間を費やすことがわかった。これは年間に換算すると実に400時間にも及ぶ数値だ。
55%の親が子供を寝かしつけるためのルーティンを持っていると回答した一方で、51%の親はベッドタイムが1日で最もストレスフルな時間だと回答している。
また、就学前の子供を持つ親の80%が午後8時より前に子供を寝かせたいと答えているが、それを実行できている家庭はそのうちの3分の1しかない。それどころか就寝時間が午後10時を過ぎてしまっている家庭も10%ある。本を読み、お風呂に入った後で、眠りに就くまでの平均時間は43分で、10人中4人の子供は夜の間、定期的に起きてきてしまう。
親も寝不足に…
子供が寝てくれないと、当然親も睡眠不足になる。47%の親は、子供が寝ないことで苛立ちを感じてしまうと答えており、4分の1以上の親が、そのことで子供との関係が悪化してしまわないかと心配している。男性の方が女性よりもベッドタイムにストレスを感じる傾向にあり、寝かしつけにストレスを感じる母親が12%だったのに対して、父親は17%がストレスを感じると答えている。
上手に寝かしつけるためには…?
育児の専門家であるクレール・ハルシー博士は次のように言っている。
「確かに子供たちを寝かしつけるのはストレスのたまる作業ですし、親の規則正しい睡眠の妨げにもなります。しかし、子供たちを穏やかに寝かせ、平穏な夜を過ごす方法が全くないわけではないのです。就寝のためのルーティンを作り、それを妥協せずに実行することが大切です。」
ハルシー博士の紹介する以下の7つのコツを実践すれば、よりリラックスしたベッドタイムと睡眠を手に入れることができるかもしれないので是非試してみてほしい。
1 寝る時間を決める
就寝時間を決めて、必ずそれを守るようにすることが何よりも大切だ。子供たちが毎日起きる時間の11〜12時間前にベッドに連れていき、寝る準備を始めさせるのがおすすめだ。
2 とにかくルーティン、ルーティン、ルーティン
子供に良質な睡眠の習慣をつけさせるためには規則的なベッドタイムのルーティンを作ることが重要だ。ルーティンが自動的なものになるまで繰り返すこと。同じ動作を、同じ順序で、毎晩繰り返すことで、子供の心と体に眠る時が来たというシグナルを送ることができるようになるのだ。
3 ベッドタイムを楽しく
できる範囲で構わないので、他のことは忘れて、就寝のルーティンを楽しいものにするために全力を注ごう。子供たちは親との楽しい時間が終わり、ベッドに連れていかれてしまうことに抵抗する。なので、できる限り子供を楽しませて就寝時間のルーティンも楽しいものだと思わせるようにしよう。
4 気持ちが落ち着くルーティンを心がける
子供のベッドタイムをできるだけポジティヴなものにするために、お風呂上がりにはふわふわのタオルで包み込んであげ、気持ちを落ち着かせてあげるといいだろう。
5 ベッドへの道のりも楽しく
ベッドに向かうときもできる限り楽しく、子供の好きな熊のキャラクターのモノマネをしたりしながら、ゆっくり歩いていくといい。
6 本を読んであげる
ベッドに入ったら、子供と一緒に10分以内で読み終わる本を選び、読んであげよう。落ち着いたペースと声色で、眠りに誘うようにするといい。
7 家中を静かにする
子供が一度ベッドに入ったら、寝室以外の部屋でもなるべく音を出さないようにすること。自分だけが楽しいことから取り残されているという思いが子供をベッドから引っ張り出してしまう。親自身の睡眠のためにも、子供たちの睡眠のためにも、静けさを保つように心がけよう。
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兄弟誌FQ UKより転載