「僕は候補58園をExcelにまとめました」パパこそ”保活”に参加しよう! 200日間のリアル保活レポート
2019/07/19
「保活を楽しみたかった」と振り返るのは、0歳児4月入園を果たした魚返氏。「夫婦二人でやれば、シビアな現実にも遊び心や余裕が生まれる」ことに気づいたという。そんな200日間の保活リポート!
娘、満3ヶ月
保活スタート!
娘が満3ヶ月になり「そろそろ保活やんないとねー」という妻の言葉で始まった魚返家の保活。「うわあ、もう?」というのが魚返氏の第一声だ。保活といえば、活動もイニシアチブも妻の役目と考えるパパは多い。しかし実際、夫婦で保活を行うと多くのメリットがあると魚返氏は振り返る。
「明確なゴールのない育児に比べ保活には、”我が子を保育園に入れる”という明確なゴールがあります。だから達成感もある。外界と接する機会が失われがちな0歳児と過ごす毎日の中で、保育園見学は”社会”を見られるいい刺激になりました」。
先に種明かしをすると、魚返氏が住むのは保育園激戦区。自宅から徒歩25分圏内に保育園が58園。そこから20園に絞って見学し、6園申し込んだ認可保育はすべて落選した。ちなみに魚返家は、二人とも育休中に保活した共働き夫婦だ。しかし現在、娘さんは無事楽しく保育園に通っている。何かテクニックや裏ワザはあったのだろうか。
9月
居住地周辺の情報収集
徹底的な洗いだし
「人生は選択の連続」はシェイクスピアの名言だが、保育園選びは好きな保育園をこちら側から選ぶというよりも……。
「保育園を選り好みできる状況ではなく、実際には消去法で追い込まれる感じでした。自治体のルールで自動的に指数が決まり、我が家のように単に共稼ぎだから子を預けるしかないくらいでは指数はせいぜい109点。ある説では、認可の0歳児枠は110点以上の家庭だけでほぼ埋まるともいわれています」。
区の資料では認可外の園までは網羅できておらず、魚返氏の情報収集法はクチコミも含めた5つだった。
家から通えそうな距離として、ギリギリなんとか徒歩25分。自宅を中心に東西南北に25分圏内の円を書くと、最寄り駅以外に6つもの駅、58園がノミネート。アクセスに無理があるところを除外し、徒歩15分で駅にも近い園を20園まで絞る。
候補に上がった58園をExcelにまとめ、20園まで絞っていざ見学へ!
9~10月
保活をエンジョイ!
保育園見学&パン活
「見学して驚いたのは、パンを焼ける設備がある園、鍼灸サービスがある園など、実にさまざまな園があること。行った先々の園で同じ夫婦と何度か出くわし、同志でありながら、ライバルな感じは、まるで就職活動。ただ、決定的に違うのは、一人で闘わなくてもいいということです」。
魚返氏は見学を終えるたびに妻と意見を交換し、イメージを共有し、お互いに感じたことを言語化した。
「2人でやる園見学は本当、楽しかった! 見学後の感想を交換して盛り上がって、好き勝手にディスったり絶賛したり、これは絶対一人ではできない。始める前はハードに見えたのに、もう見学に行かなくていいとなると寂しさすら覚えます(笑)。ついでにパンと洋菓子に目がない僕たちは、見学後は近くのパン屋さんで昼食や翌日の朝食のパンを買ったり」と保活を楽しんだ。