半数のママは「将来が不安」貯蓄と家計管理、どうしてる?
2019/07/15
家族が増えればお金がかかる。子供の将来を見越して、パパ・ママは家計について様々に知恵を絞っていることだろう。周りの親たちはどんな不安を抱いているのだろうか? 専門家のアドバイスも併せて紹介しよう。
貯蓄や老後の生活資金……
周りの親はどう考えている?
結婚して子供ができた頃、「この先、自分たちの生活は大丈夫だろうか?」と不安に感じた経験のあるパパやママは、きっと少なくないはずだ。
家計や将来に向けての貯蓄、子供の教育費用、老後の生活資金など、親が考えるべきお金の問題はいくつもある。実際、周りのパパ・ママたちはどう考えているのだろうか?
なかなか聞けない”家庭のマネー事情”について探るべく、家族の健康を支えるサービス「カラダノートシリーズ」を提供する株式会社カラダノートが、アンケート調査を実施した。早速その結果を見てみよう。
半数のママは「将来が不安」
アンケートでは、子供を持つママ1,656人を対象に「生活における意思決定」に関する様々な質問をぶつけている。
まずはじめに、「家計に不安があるか」を聞いたところ、回答者の約半数が「かなりある」または「少しある」と答えた。
不安の要因については、1位が「貯蓄」、2位が「将来かかる費用」という結果に。やはり、社会や家族の状況が変化したときに対応できるかを懸念していることが伺える。
不安度がぐっと減る年収は
800万円!?
また、家計の不安度と世帯年収の相関関係を読み取ってみると、当然ではあるが、世帯年収が高いほど不安度は低くなっていることがわかる。
年収が800万円を超えると、不安が「かなりある」「少しある」人の割合は半分以下に。どうやら、将来への安心と不安を分かつボーダーラインはこのあたりになるようだ。
家計管理は
「夫婦二人で行う」が鉄則
アンケート結果からは、ママの就労状況と不安度の関係、夫婦の家計把握状態と不安度の関係が明らかになった。ママが「時短勤務」「専業主婦」の家庭や、収入や貯蓄を「お互いが知らない」「妻だけが把握している」ケースでは、不安度が高い傾向にあるようだ。
今回の調査結果について、ファイナンシャルプランナーの川崎年一氏が次のようなコメントを寄せている。
収入や貯蓄の把握状況については、「お互いが知らない」「ママ(自分)だけが知っている」状況では、家計に関する課題を共有できず、家計の不安との相関が高くなってしまうでしょう。
将来どの程度お金が掛かるか分からないことが不安につながっている場合は、家計のキャッシュフロー表(将来の資金収支や金融資産残高などを予測して、一定期間ごとの推移をまとめた表)を使って、現在の収支と将来かかるお金を把握するとよいと思います。
将来への不安を最小限に留めていくためにも、家計はパパとママのどちらか一方ではなく、「夫婦二人で把握して管理する」ことが鉄則といえるだろう。