産後のママはどんな状態? 妻を支えるために知っておくべき『産後ケアの基本』
2024/06/01
産後ママはガラスのハート
メンタルの変化について理解する
ピリピリ、イライラしたり、落ち込みやすくなったり……。産後ママが情緒不安定になるのには、理由がある。
妊娠中は、妊娠を継続させるためのホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)が大量に分泌され、妊娠前の数百倍にまで上昇。しかし、これらのホルモンは分娩することで急に分泌が収まり、母乳を作るホルモン(プロラクチン、オキシトシン)の分泌が一気に高まる。まるでジェットコースターのように急激なホルモン分泌の変化によって、心が不安定になってしまうのだ。
そのため、パパはいつも以上に思いやりを持ち、優しく包容力のある対応を。産後2~3ヶ月から1年ほどかけてホルモンバランスが整っていくにつれ、ママの心も少しずつ安定していくはずだ。
メンタルの変化
● ワケもなく涙が出て止まらない
● 漠然とすべてが不安
● いつもの自分じゃないみたい
● 赤ちゃんがかわいいと思えない
● ちょっとしたことですごく傷つく
● 孤独感とプレッシャーに押しつぶされそう
● やる気が出ない
● 外に出たくない
※記載の心身的症状は個人によって異なります。夫婦でしっかりコミュニケーションをとり、上記産後ケアリストをはじめかかりつけの医師や助産師に相談しましょう。
パパができることはたくさん!
家庭内で産後ケアを実践しよう
産後、ママの生活は一変。心身ともに疲労が蓄積している中、ほぼ24時間体制で赤ちゃんのお世話をすることになる。その辛さをひとりで抱え込んでしまわないよう、周りがしっかりケアしてあげることが大切だ。
夫婦間でも家事育児の分担が当たり前になってきた昨今、「仕事さえしていれば自分の役割は果たした」と考えるパパは少ないはず。とはいえ、「お手伝い」感覚では、産後ママの発火ポイントになってしまうことも。「できるときに」「できることだけ」やればいいというスタンスから抜け出すことが重要だ。