SNSは”楽しい”だけじゃない……子供に「ネットリテラシー」を教える方法は?
2019/05/06
近年の調査によると、インターネット上における性的な出会いを目的とした犯罪行為は、年間5,100件にものぼるそうだ。平成から令和に生まれた「SNSネイティブ世代」の子供たちにネットリテラシーを身につけてもらうために、親は何を教えるべきだろうか?
個人情報を聞かれたら
親に相談するように言う
まずは子供たちに、いかなる個人情報もネット上に書き込んではいけないと伝えよう。名前や、住所の一部、電話番号、メールアドレスなどの書き込みはご法度だ。このルールはどんなときにも守らなければならない。もしこれらの情報をネット上で尋ねられたときは、真っ先に親に相談するように言っておこう。
パスワードを漏らさない
SNSやアプリ、自宅のインターネットアカウントも含めて、どんなものであってもパスワードを他人に教えてはいけない。子供にはパスワードを教えず、必要なときはあなたが子供の代わりにログインしてあげるのも良い方法だ。
プライバシー設定を
定期的にチェックすること
あなたのパソコンやスマートフォン、その他全てのネットにアクセスできるデバイスのセキュリティとプライバシーの設定が安全であるかどうかを確かめよう。このチェックは定期的に行う必要があるだろう。
画像を投稿しない
画像の共有については特に注意するように子供たちにアドバイスしよう。写っているのが自分であろうが他人であろうが、一度オンラインでアップロードされてしまえば、それがどこに送られても、どのように使われ、編集されても、二度とコントロールをすることはできない。どんな目的であっても画像の共有はしないという習慣を子供たちには付けさせておきたい。
偽りの友人に注意!
ネット上で偽りのプロフィールを使っている人は多くいるが、子供たちにとってそれは極めて危険だ。子供たちには安全な関係がどういうものかを教え、知らない人と友達になることは避けるように伝えなければならない。
オフ会はNG
いかなる場合であっても、ネット上で知り合った人と実際に会う計画を立ててはいけない。それがどれほど危険なのかを子供たちに伝え、もし個人的に会いたいと言ってきた人がいたら、すぐに親に知らせるように言っておこう。
子供とのコミュニケーションを
忘れずに
子供たちのオンラインでの活動には、しっかり注意をしておこう。アプリやSNS、オンラインゲームを通じた交流は、親には見えづらい独自の世界を形成する。ネット世界での活動について日頃から子供たちに話してもらうようにしておけば、何かあったときすぐに気づけるはずだ。
子供のケアをしよう
ネット上での議論は口汚く、攻撃的になりやすい。子供たちには十分注意するように伝え、何かひどいことを言われたり、心ないことをされたりしたときには親に話すように言っておこう。
違反行為者は
ブロックして報告すべし
不愉快な行為するネットユーザーがいたときは、ブロックをして、報告をすること。ブロックのやり方についても子供に教えておこう。
安全な場所を提供する
ネット上でのいじめや悪意のある発言が、人をどんな気持ちにさせるか子供たちに考えさせよう。友達との接し方を改めて考えてもらい、誰もがいじめの加害者、被害者になりうることを教えよう。そのうえで、子供たちには自分の経験を話すことができる、安全な場所があるということを知ってもらおう。
TEXT:Steven White
兄弟誌FQ UKより転載