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親にしかできない「お金教育」で子供に身につく”3つの力”とは?

将来、子供が社会人として経済的に自立し、より良い暮らしを送っていく上で欠かせない“金融リテラシー”。幼いうちからマネー教育を行うことで、お金の扱い方はもちろん「3つのスゴい力」を子供に身につけさせることができる!?

前記事:お小遣いやお年玉は子供に管理させる!? “お金の使い方”を教えるコツ

①「最適解」を選択する力


人間は生まれてから死ぬまで、常に選択し続けている。子供は幼いながらも、日々、小さな選択を繰り返している。お小遣いをもらって、すぐにお菓子を買いに行くのか、それとも今は使わずに貯金をするかなど。金融教育のベースとなっている経済学というのは、「限られた予算の中で、いかに最適な選択をするか」を学ぶ学問である。数ある選択肢の中で「最適解」を選択し続けることで、人生の質は間違いなく向上していく。



②我慢する力

子供の自制心の有無が将来にどのような影響を与えるかを検証した実験として、マシュマロ実験というのがある。スタンフォード大学の心理学者であるウォルター・ミシェル氏が1960年代後半から70年代前半にかけて実施した実験である。マシュマロを子供の目の前に置き、「15分後に戻ってくるが、それまでに食べるのを我慢出来ていればもう1個マシュマロをあげる」と伝え、部屋を出て子供を観察するというものだ。我慢出来た子供たちは、大学進学適性試験(SAT)のスコアが良かったり、BMI(肥満指数)が低かったという結果になった。

③論理的に考える力

先にも述べた経済学における前提が「人間は必ず合理的に行動する」。人間は感情の生き物であり、時として合理的には動けないこともある。たとえば、誰もが怒りに任せて行動してしまった経験もあるだろう。しかし、そのような時に論理的思考能力が身についていれば、仮に感情のまま行動しそうになっても、そこで生じるであろう将来的なリスクなどを計算できるため、感情を抑制することも可能になる。金融教育のベースとなっている経済学を学ぶことで、合理的な行動を論理的思考に基づいて行えるようになる。

PROFILE

森永康平

株式会社マネネ代表取締役社長CEO。3人の娘(5歳、2歳、もうすぐ1歳)のパパ。証券会社や運用会社にてアナリスト、エコノミストとしてリサーチ業務に従事した後、複数金融機関にて外国株式事業やラップ運用事業を立ち上げる。業務範囲は海外に広がり、インドネシア、台湾、マレーシアなどアジア各国にて新規事業の立ち上げや法人設立を経験し、各法人のCEOおよび取締役を歴任。現在は法律事務所の顧問や複数のベンチャー企業のCFOも兼任。日本証券アナリスト協会検定会員。

マネネ公式HP/Twitter : @KoheiMorinaga


Text >> KOHEI MORINAGA

FQ JAPAN VOL.49より転載

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