夫婦の距離感 prologue
2014/04/02
多様な育児スタイルを実践する父親たちに、今こそ「夫婦の距離感」を見つめ直すことを提案したい。
<プロローグ>
オーランド・ブルーム×ミランダ・カー
「離婚」という名のハッピーエンド。
2013年10月24日。俳優のオーランド・ブルームと人気モデルのミランダ・カー夫妻が、3年間の結婚生活にピリオドを打つことが発表された。しかし、それまで仲が良いことで知られた有名カップルに訪れた、突然のいわゆる「破局」は、従来のイメージとは大きく異なり、「円満離婚」という不思議な言葉で表現されている。間もなく3歳を迎える1人息子のフリン君をこれからも「家族」として一緒に育てていくという2人……
そう、この離婚は、ハッピーエンドなのだ。
そろそろ目を向けたい
「夫婦の距離感」のこと
はじめ編集部では、このオーランドとミランダ夫妻離婚というニュースを、少なからずショックを持って受け止めた。しかし、情報を集めていくうちに見えてきたのは、彼らが置かれているのは必ずしも日本における「離婚」や「破局」という言葉のイメージ通りの〝不幸な〞状況などではなく、むしろかわいい息子フリン君を、今後も家族としてお互いに支え合いながら育てていくという、「新しい家族のカタチ」を模索し始めたという事実だった。まさに「円満離婚」、だったのだ。
父親の育児スタイルにおいて進みつつある「多様化」を誌面で取り上げてきた我々は、もはや夫婦の在り方=距離感においても、多様性が生まれていることに、フォーカスしないわけにはいかない。なぜなら、巷で出産後の女性の社会復帰について取り沙汰される機会も増えたことで、同時にそんな女性(妻)と男性(夫)の間に、これまで見えにくかった問題が表面化してきているのも事実だからである。
特に、夫婦の感覚的な違いがあからさまに出る「セックス」の問題において、その傾向は顕著である。