妻が「子供のうんち」の話ばかり、正常な会話はできないの……? パパの子育てお悩み相談3選
2018/12/23
全国の父親たちが抱くパパだからこその代表的なお悩みのいくつかをピックアップ。今回紹介するのはイギリスパパ達が常日頃抱えるお悩み。文化や仕事、家庭環境の違いこそあれ、日本のDADたちもそんな悩みに、きっと共感できるはず。
質問1
Q:仕事で帰りが遅いので、娘と会えるのは、寝る前のほんの1時間半くらい。その時間は私も娘も疲れているので、娘がうるさくするとついついイライラしてしまいます。どうすればいいでしょうか? F・ジャーマン チェシア在住
A:今多くの業界で、子供との時間を増やすため就業時間の代替を要求できるように変わってきました。あなたも思いきって1時間早く出社し、仕事を1時間早く切り上げてみてはいかがでしょう? それで獲得した1時間は本当に価値のある時間となるはずです。まず「仕事の後のリラックスタイムは子供が寝てしまってから」と割り切ることから始めましょう。そして、子供が寝るまでの世話を自分が担当すると決めてしまうのです。お風呂の準備や、寝仕度の手伝いをしてあげたり、本を読んで添い寝したりすることだってなかなか楽しいものですよ。1日の終わりの時間を、1日一生懸命に働いた自分への些細なプレゼント思わずに、今だからこそできることを最大限に活用し、大切にしましょう。そのうち最愛の娘も父親と過ごす、特別で親密な時間を楽しみにしてくれるようになるはずです。
質問2
Q:もうすぐ4歳になる娘と少しぎこちない関係です。会いに行ける日が限られているため、会える隔週の日曜日は有意義な関係を築こうとがんばっているのですが……。 R・モーティマー タイン・アンド・ウィア在住
A:会える時間が限られているからといって、いい関係を築くことが不可能なわけではありません。早い時期に子供との間ではっきりさせておかなければならないことは、父親の訪問日というのは、母親のいない隙にいつもよりたくさんお菓子を食べたり、お行儀の悪いことをしていい日ではないということです。そして同時にここでのあなたの役割は、たった一日の訪問日を凝縮された2週間に変えるということです。ひとつアドバイスするとしたら、一緒に過ごす日の行動パターンを設定すること。子供はその日以外の毎日は、日常的に決まったパターンで行動していて、それが突然自由な1日を過ごすとなると、心が上の空となり、よそよそしくなってしまう可能性があります。パターンに沿って1日を進めていくことによって、ニ人で過ごす時間がより充実し、子供も一緒に過ごすことの良さを認識してくれるようになるはずです。
質問3
Q:妻は夜、いつも疲れていて話すことといえば子供のうんちの話。私たちは正常な会話ができなくなってしまったのでしょうか? R・ウィルコックス ケント在住
A:赤ちゃんが誕生する前は、おそらく二人とも働いていて、1日の終わりには話すことが山ほどあったのでしょう。でも今の彼女の1日は、赤ちゃんのお世話が中心。しかも大人との会話にもとても飢えています。そんな彼女は、あなたの顔を見た途端に緊張の糸がほぐれ、そして1日の育児について報告するのです。確かにうんちは楽しい話題ではないかもしれません。でも、彼女は話すことで、ストレスが軽減されるはず。話を聞いてあげる。ただそれだけでいいのです。少しずつ話題を他のことに移していくことで、育児の話から、日常に関する”正常な会話“に持っていってみるのもいいでしょう。
コメンテーター
ジョン・スミス
世界的ベストセラーとなった「The Bloke’s Guide to Pregnancy~野郎のための妊娠ガイド~」の著者でもあり、英国版FQをはじめ多くの育児雑誌でコラム等を執筆する。
FQ JAPAN VOL.48より転載