注目キーワード

時事・コラム

妊婦加算はなぜ導入された? 「賛成or反対」ママたちのリアルな声

2018年4月に新設された「妊婦加算」。SNSでも話題になりご存知のパパやママも多いだろう。世間では反対の声も上がっているが、妊婦加算はそもそもどんな制度で、目的は何なのか? 改めて整理しながら、調査でわかったママの本音を紹介しよう。

「妊婦加算」って何?
いつから導入? 加算額は?

妊婦加算とは、2018年4月から施行された新しい制度のこと。妊婦が病名や診療科にかかわらず医療機関を受診した際、初診料や再診料が上乗せされて請求される仕組みだ。自己負担3割の場合、初診料は225円、再診料は114円の負担が増えることになる。時間外・休日・深夜の場合は、さらに増額される。



妊婦だからといってなぜ医療費を多く払わなければいけないの? という疑問が浮かぶが、この制度が導入された理由は、妊婦や胎児に配慮した診療を適切に行う体制を整えるため。医療機関側には「胎児への影響を考えた薬の投与」「流産や死産の原因になる感染症への対応」など、高い診療技術が求められるからだ。

診療費の上乗せは一見理不尽にも感じるが、実はママと赤ちゃんのことを配慮した大切な仕組みなのだ。

妊婦加算に賛成or反対?
ママたちのリアルな声

妊婦加算については、SNSで知った人も多いだろう。シビアな問題ゆえに賛否が分かれ、「ただでさえ子育てにお金がかかるのに、これ以上負担が増えると困る」と、反対の意を示す人も少なくなかった。

そこで、ママ向けアプリや情報サイト「ママびよりウェブ」を運営する株式会社カラダノートが、全国のユーザー1,781人を対象に意識調査を実施。妊婦加算制度について、ママからはどんな声があがったのだろう。

妊婦加算の認知度は3割以下

妊婦加算制度について、「知っている」と答えたのは25.9%(461人)。「知らない」が56.2%(1,001人)、「聞いたことはある」が17.9%(319人)という結果に。一時はSNSで話題になったものの、妊婦の7割以上が、制度について「詳しく理解していない」ことが明らかになった。

安心できる医療を期待する声も

賛否については、67.4%(1,201人)が「負担が増える」という理由で反対。また、「妊娠を申告しない人がいそう」「多少の風邪やケガなら我慢する」など、適切な医療を受けられないことを危惧する声もあがった。

一方で、「妊婦に必要な処置を正しく行うための経費であればいい」「妊婦でも診察を断られることが少なくなりそう」という前向きな意見も。妊婦加算による”安心できる医療体制”に期待するママもいるようだ。

妊婦加算の今後
医療体制の充実に期待

妊婦と胎児の安全性を思えば、検査や診療内容、薬の投与するについては慎重に判断してほしい。それならば、幾分お金を多く払ってでも安心・安全を取るべきなのかもしれない。

妊娠中のママとお腹にいる赤ちゃんが安心して暮らせるよう、今後も医療体制の充実に期待したい。

DATA

株式会社カラダノート



関連記事

育児アイテム名鑑

アクセスランキング

  1. 子供に自信をつけさせるメンタルトレーニング
  2. 1日数時間で!? おむつが外れるトイレトレーニングが凄かった
  3. 男が「父親」に覚醒するための10の処方箋
  4. 子供が親によくする質問ベスト30を紹介「なぜ空は青いの?」
  5. SEXで大事なのは「触れあい」と「思いやり」
  6. ペダルが後付けできる! 3歳からのキッズバイク6選
  7. 親子のソト遊びの新定番! 多機能フライングディスクがすごい
  8. パパになったら絶対に使いたい! 子育てが圧倒的に楽しくなる厳選「父親向け育児アプリ」...
  9. 産後のママはどんな状態? 妻を支えるために知っておくべき『産後ケアの基本』...
  10. 子供が怖い夢を見たらどうする? パパとママがしてあげるべきこと

雑誌&フリーマガジン

雑誌
「FQ JAPAN」

VOL.70 | ¥550
2024/3/8発売

フリーマガジン
「FQ JAPAN BABY&KIDS」

VOL.68 | ¥0
2023/2/29発行

特別号
「FQKids」

VOL.17 | ¥715
2024/2/9発売

お詫びと訂正

  第16回 ペアレンティングアワード