“言葉でほめる”だけじゃない! 子供の「自己肯定感」を伸ばす方法
2018/10/18
自分を愛せる子に育って欲しい――。近年、子育てにおいて「自己肯定感」というワードが着目されているが、具体的にどうアクションすべきか迷っているパパ・ママも多いのでは? ある調査によると、家庭に写真が貼ってある子供は、自己肯定感が高い傾向にあるという。
親が子育てで伸ばしたいことは
「思いやり」と「自己肯定感」
優しさや賢さ、たくましさ……。あなたなら、我が子に何を期待するだろうか。新しい子育て習慣を発信する『ほめ写プロジェクト』が4~12歳の子供を持つ親600組に子供の自己肯定感や親の子育て意識を探ることを目的とした調査を実施した。そこで判明した「子育てで伸ばしたいこと」の1位は「他人を思いやる気持ち」。次に「自己肯定感」が続いた。
【親が子育てで伸ばしたい項目】
1位:他人を思いやる気持ち
2位:自己肯定感
3位:目標に向けて努力を継続する
4位:うそをつかないこと
5位:マナーを守れること
6位:やりたいことを自分で見つけてがんばる自己表現力
7位:コミュニケーション能力
8位:学力
9位:運動・スポーツ力
10位:チャレンジ精神
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この度、FQJAPANを運営する株式会社アクセスインターナショナルが、
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自己肯定感の重要性について聞いたところ、95%の親が「子供の自己肯定感は大事」と回答。しかし、子供に与える影響の認知については、知っていた親はわずか3割。さらに、58.5%の親が「意識して取り組んでいることはない」と回答した。大事だとなんとなく分かっていても実際に行動には移していない実態が明らかになった。
また、自己肯定感を伸ばすためには「ほめる」ことが有効とされているが「叱る」ことと「ほめる」ことのどちらが苦手かの問には、半数以上の親が「ほめる方が苦手」と回答している。
叱ることばかりが目について、ほめることが難しい。教育評論家の親野智可等(おやのちから)氏は、小学校の教師として多くの子供たちと接してきた中で感じた「自己肯定感の高い子供の家庭には写真プリントが貼られていることが多い」ことに着目し、脳科学者の篠原菊紀氏や発達心理学者の岩立京子氏、パートナー企業の協力のもと『ほめ写プロジェクト』をスタートした。
意識調査や『ほめ写』の実証実験や脳測定を行い「写真でほめる」ことについて考察を行い、”写真を貼ってほめることで、子供の自己肯定感を向上させる”という新たな子育て習慣(ほめ写)を発信・啓発している。
脳活動測定方法
『ほめ写』体験者は非体験者より自分の写真を見た時の腹内側前頭前野が活性化していた。
『ほめ写』は3ステップで簡単に実践できる。
今日から実践できる!
『ほめ写』3つのステップ
①撮る
子供が何かに頑張っている姿や何かを達成した等の特別なシーンだけではなく、何気ない日常の一コマや家族と写っている姿も写真におさめよう。
②飾る
写真は子供の目線の高さで生活の導線上に飾る。「これは!」と思う写真はA4程度の大きめプリントが効果的。子供の目に留まるように飾ろう。
③ほめる
飾った写真を見ながら「この時は頑張ったね」「よくできたね」と努力や成果をほめるだけでなく、「生まれてきてくれてありがとう」「見ているだけで幸せな気持ちだよ」と子供の存在そのものを肯定してあげよう。
自分の写真が家の中で飾られ、親にほめてもらうことでその写真に対して肯定的な感情を持つようになるという。ほめられている時以外でも日常生活の中で繰り返しその写真を見ることで「自分は愛されている」「存在価値を認められている」という肯定的な感情が反芻される。
ほめるのが苦手なパパ・ママも、写真を見ながらだと意識が思い出に向いてほめやすいかもしれない。一緒に笑い合うだけでも幸せな気持ちになれる『ほめ写』を、試してみてはいかがだろうか。
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