子供の事故を防ぐ”自転車安全5則”って?「おやこじてんしゃ勉強会」③
2018/09/21
2013年、川崎で3人乗りの自転車が転倒し、後部座席に乗っていた5歳児が投げ出されトラックの後輪に巻き込まれて死亡した痛ましい事故があった。この事故をきっかけに「おやこじてんしゃプロジェクト」が立ち上がる。自転車に乗る時の安全意識を持ち続けるために、ルール&マナーを再確認しよう。
>> 自転車の選び方もチェック! 「おやこじてんしゃ勉強会」①
>> ヘルメットや保険の選び方! 「おやこじてんしゃ勉強会」②
悲しい事故をなくすには
「規制ではなく安全意識の向上」が必要
毎日、時間に追われるパパ・ママ。焦って自転車のスピードを出しすぎていたり、雨でも傘をさして自転車で移動したり……。しかし、ほんの少し目を離した隙に事故は起こってしまう。雨の日や駐輪中、交差点などで実際に親たちが体験したヒヤリハット談をご紹介。
ヒヤリハット①
【雨の日に自転車がすべり転倒】
地面やマンホール、排水溝などが濡れると、滑りやすくなり危険! 天候に合わせて徒歩や公共機関の利用など安全な移動手段を選んで。やむを得ない場合でも「傘さし運転」は絶対にやめよう。雨の場合は、レインコートを着て慎重に運転を。
ヒヤリハット②
【転倒、ヘルメットがベッコリ】
「駐輪中、目と手を離した隙に子供を乗せたまま自転車が転倒。ヘルメットをしていたが、ヘルメットがベッコリと凹んでしまった。これがわが子の頭がだったらと思うと…。今までヘルメットを着用しない日もあったが、その日以降必ず着用しています。」
手と目を自転車から離さない。ヘルメットは必ず着用しよう。園の帽子はヘルメット代わりにならない。
ヒヤリハット③
【歩行者と出合い頭に接触】
「住宅街の交差点で、出合い頭に人と接触。幸い双方にケガはなかったが、スピードが出てたらと思うと……。」
脇道から直進してきた車や自転車、人に接触する事故は身近なところでたくさん起きている。交差点や視界の悪いところでは必ず一時停止を。一時停止の標識がないところでも止まるくらいの気持ちで。通い慣れた道でもスピードを出しすぎないことが大事だ。
「自転車安全5則」と
歩道を通行できる条件
わかっているようで、曖昧な部分が多い自転車ルール。自転車は車道が原則だが、例外もある。きちんとおさらいしておこう!
■自転車安全5則
①自転車は、車道が原則、歩道は例外
②車道は左側を通行
③歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
④安全ルールを守る
飲酒運転・二人乗り・並進の禁止
夜間はライトを点灯
交差点での信号遵守と一時停止・安全確認
⑤子供はヘルメットを着用(1~13歳未満)
■歩道を通行できる条件
次のいずれかに該当する場合は「例外」として歩道を通行することもできる。
①「自転車通行可」の道路標識または「普通自転車通行指定部分」の道路標示がある歩道を通るとき
②運転者が13歳未満もしくは70歳以上は、または身体に障害を負っている場合
③安全のためやむを得ない場合
親が交通ルールやマナーを守る姿を子供は見ている。いいお手本となっていきたい。