持続可能な未来のために。親子で自然エネルギーの電気に切り替えよう!
2018/09/12
世界を変えるために私たちにできることは何か。実は身近にできることがある。例えば、自然エネルギーの電気に切り替えること。難しそうに見えるが、実はインターネットから申し込むだけで電力会社を替えることができるのだ。
電力会社を替えるのは、
とっても簡単。
食とエネルギーの問題は、SDGsの大きなテーマ。日本にとっても、それぞれに低すぎる自給率が、将来世代への大きな不安材料となっている。とくにエネルギーについては、火力発電、原子力発電、自然エネルギーとあるけれど……どんな電源を選ぶかで環境への負荷も大きく違ってくる。
アクション・ガイドで挙げたように、屋根に太陽光パネルを設置して、使う電気を自宅でつくれれば良いけれど、気軽にできるものではないのも事実。そこで、おすすめなのが、自宅で使う電気の購入先(電力会社)を自然エネルギーの電源比率が高い新電力会社に切り替えることだ。
2016年4月からの電力小売全面自由化によって、一般家庭でも電力会社を選べるようになったから、すでに切り替えた家庭も多いだろう。切り替え経験者はご存知の通り、実は電力会社を替えるのはとっても簡単。電気の新しい購入先となる新電力会社のホームページで、申し込みフォームに入力するだけで済む。それまでの電力会社への解約手続きも必要ない。
切り替えは、公的機関が運営する「スイッチング支援システム」に支えられているので、まず手違いの心配はない。新電力会社(小売電気事業者)に替えても、送配電事業者はそのままなので、電気の質が変わることも停電が起こりやすくなるなんてこともない。価格的にも、お得なプランを用意している新電力会社が多いので、“まだ”の家庭はぜひ検討してみたいところだ。
ソーラーシェアリングなら
エネルギーにも農業にも◎
新電力会社のなかには、電源構成だけでなく、発電所を選べるプランまで用意しているところもある。上の写真は、そんな新電力会社「みんな電力」が提供する発電所プランの1つ「千葉エコ・エネルギー/匝瑳飯塚sola Share1号機」。農地の上に藤棚のように太陽光パネルが設置されていて、農業と太陽光発電が同時にできるという優れものだ。
太陽光を2つの事業でシェアするところから、「ソーラーシェアリング」と呼ばれている。またの名を「営農型発電」。耕作しながら売電収入を得られるので、農家の所得アップに結びつき、離農者を減らすことにも役立っている。太陽光で安全な電気をつくりつつ、日本の農業を守ることにも貢献してくれる画期的なシステムだ。なお、この発電所の電気の購入は、みんな電力のサイトから申し込むことができる。
Text >> KIMINORI HIROMACHI
写真提供:千葉エコ・エネルギー株式会社
FQ JAPAN VOL.47より転載