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“専業主婦(夫)”に罪悪感? 6割近くが「後ろめたさを感じる」

最近は共働きの家庭が増えているが、一方で「専業主婦(夫)」という選択をする人がいるのも事実だ。しかし、家庭に専念している人は、同時に後ろめたさを感じることも多いという。

子育て家庭は
共働きだけではない

現代は共働き世帯が増え、仕事と家事・育児を両立している家庭が多い。

しかし一方で、あえて働かないことを選んだり、働くことのできない人が肩身を狭くしているという声もある。

この状況を踏まえ、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関『しゅふJOB総研』は「専業主婦への罪悪感」をテーマに働く主婦にアンケート調査を実施。専業主婦(夫)に対して、人々はどのように感じているのだろう。

家庭に専念することに
後ろめたさを感じる人も

専業主婦(夫)経験「あり」が8割以上

「現在も含めこれまで専業主婦(夫)だったことはあるか?」という問いに対し「ある」と回答したのは全体で8割以上。ちなみに、男女比率で見ると女性は82%、男性は39%という結果になった。

※収入につながる仕事に従事せず、家事や育児に専念している女性・男性。

有効回答数999件。『しゅふJOB総研』調査結果より

 

うち約6割は「罪悪感を感じた」

上の質問で「はい」と答えた人に対し「専業主婦(夫)であることに後ろめたさや罪悪感を覚えたことはあるか?」という質問をしたところ、4人に1人が「ある」(25.4%)と回答。「少しはある」(31.2%)と答えた人も合わせると、6割近くまでのぼった。

n=815(女性:804、男性:11)『しゅふJOB総研』調査結果より

後ろめたさを感じたことが「ある」と答えた人のなかには、「夫ばかりが金銭的な負担を負っている」「自分は何もしていないと思えて、嫌な気持ちになる」「世間から取り残されている感じがする」などの意見も。パートナーに対して申し訳なく思ったり、社会からの疎外感に悩まされる人が多いようだ。

反対に「ない」と答えた人は「様々なライフイベントがある中で、専業主婦(夫)である時期があってもおかしくない」「子育ても家事も間接的に収入に繋がっている」といった前向きな見解や、「子供たちの成長の全てを見ることが出来た」という子育てに関する満足度の高さを表すコメントもあった。

主婦(夫)も立派な役割だと
認識することが大切

この結果に対し、しゅふJOB総研所長・川上敬太郎氏は「女性活躍推進も働き方改革も、決して主婦(夫)業を軽んじたり否定したりするものではありませんが、働くことだけにフォーカスしすぎてしまうことで、メッセージが正しく伝わっていない可能性があります」と指摘。

さらに「働きたい人がより働きやすくなる社会を実現する一方で、家族とはチームであり、主婦(夫)業もまた社会における大切な役割であることをしっかりと認識する必要があります」と持論を述べた。

確かに現代は共働きの家庭が多いが、専業主婦(夫)という選択をする人もいる。そしてどちらも”社会を支えている”ことには変わりないのだ。

「働く人」と「家庭に専念する人」が互いに理解を示すことができる。そんな多様性のある社会を目指したい。

DATA

しゅふJOB総研(株式会社ビースタイル)

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