男の”立会い出産談”! 分娩室は茹でダコ状態!?
2018/06/15
栄光の瞬間を
見逃すな!
さあ、いよいよ分娩第2段階に突入だ。すると、いよいよ全員が総力を上げて始動。人も機械も一定のリズムに乗ってテンポ良く動き始め、赤ちゃんの誕生のためにすべての力が注がれる。
興奮と高揚感が部屋中に溢れ出してきて、期待がグッと込み上がってくる(緊張のあまり別のものが胃から込み上がってくる人もいるかもね)。助産婦さんが、赤ちゃんが見え始めたことを確認すると、君は赤ちゃんが出てくるその場所からスッと離れ、愛する彼女の顔だけを見つめ続ける。何故なら出てくるところを目の当たりにしちゃうと、もう彼女とエッチできなくなりそうだから……。
でもそんなことを考えていたとしても、その場になると逆に心奪われて、だんだんとそこに近づいて行ってしまうに違いない。
助産婦さんが「赤ちゃんの頭が見えて来ました」と宣言したら、君はガウンを羽織り、マスクと手袋を着けてさらにどんどん近づいていくはずだ。助産婦さんはもし君が邪魔だったとしても、さっと隙間に入り込んで熟練したすばらしい速さで赤ちゃんを取り上げてくれるだろう。だから心配は要らない。
さあ、誕生だ! その瞬間を見逃すな!
~次回へ続く~
PROFILE
ジョン・スミス
世界的ベストセラーとなった「The Bloke’s Guide to Pregnancy~野郎のための妊娠ガイド~」の著者でもあり、英国版FQをはじめ多くの育児雑誌でコラム等を執筆する。
TRANSLATION/MIDORI MIURA
FQ JAPAN VOL.07より転載