子供が天才になる理由とは!? 人気の「ヨコミネ式」学育法
2018/06/19
子供が自ら学ぼうとする力を最大限に引き出す教育法として、かつて大きな話題を集めた「ヨコミネ式学育法」。現在でも、その方法を導入している幼稚園や保育園は数多い。今回は「ヨコミネ式」提唱者の横峯吉文氏のインタビューをご紹介し、子供の自立を促す子育てについて考える。(前編)
驚くべき「ヨコミネ式」!
子供が天才になる理由とは
「3歳から5歳までの過ごし方は大切。この時期の子供は、もっと成長したい、もっともっと自分を高めたいという欲求がものすごく強いですからね。その欲求に親がついていけるか、力量が試される。とは言え、子供たちに何かを強制したことなんて、一度もないんですけどね(笑)」。
そう語るのは、鹿児島県で3つの保育園と2つの学童保育施設を運営する横峯吉文氏。今ではこのヨコミネ式学育法(YYプロジェクト)を採用する幼稚園・保育園は全国に広がり、その数200園以上。なぜこれほど話題なのか。
理由は、この教育法を受けた子供たちは、小学校入学まで平均2000冊の本を読破し、跳び箱10段跳びや逆立ち歩きは当たり前。3歳でひらがな・カタカナの読み書きを覚え、4歳では絶対音感を身につける。強制せずに子供にこんな能力を身に付けさせる方法とは何なのだろう。
子育ての目的とは?
それさえわかれば迷わない
「子供は遊びが大好き。だから遊びの中から学ばせるんです。天才を育てるのは簡単。やる気のスイッチさえ入れてあげればいいんですよ」。
ヨコミネ式とは、「教えない」のが基本方針。遊び感覚で、自分でやってみたくなる「仕掛け」を作るだけだ。
「子育ての目的とは何ぞや。つまりは自立でしょ? 自立した大人になれば、壁にぶちあたっても、自らの力で乗り越えられるんです」。
その自立のためには必要な力が3つあるという。
「1つは学ぶ力。求める知識を自分自身で学べる力を育てることです。次に体の力。うちの園では普通の10倍くらい運動しているかもしれません。体力がなきゃ、長い人生は乗り越えられないですから。そして3つ目が心の力です」。
心の力を身につけるのに大切なことは、甘やかさないことだという。
「私が育った鹿児島では、教えない・自分で考えるという教育法でした」。
ヨコミネ式が生まれた鹿児島には、西郷隆盛や大久保利通といった逸材を輩出した教育的背景がある。
「子育てをする父親は、まずは己の自立が必要。経済的な自立はもちろんだけど、甘やかされて育った最近の父親はまだ心の力ができていないかもしれないね(笑)」。
つい甘やかしたくなるのが親の情だが、子育ての目的が明確にあれば決して迷うことはない。
後編では、ヨコミネ式「親力」チェックシートをご紹介。子供の才能を伸ばす親の心構えを学ぼう。
プロフィール
横峯吉文 先生
1951 年、鹿児島県生まれ。読み・書き・計算の自学自習をベースにしたユニークな「ヨコミネ式」学育法(YY プロジェクト)を実践。テレビや雑誌で話題となり、このカリキュラムを導入する幼稚園・保育園が急増中。