もう”叱れない親”とは言わせない!子供への効果的な叱り方は?
2018/02/21
カミナリオヤジは今どき流行らないかもしれないが、ここぞというときにはビシッと子供を叱れる父親ではありたいもの。ただし、上手に叱るにもそれなりのテクニックが必要。子供に効果的なiX-MEN(イクメン)流の叱り方を伝授する。
上手に叱りたいと思ったら
iX-MENに変身!
iX-MENとは、近年日本に多数出現した、確固たる「自分(i)」をもち、家族への「愛(i)」を貫く男たちのこと。またその逆で自分自身(i)や家族への愛(i)を見失っている男たちを「×-men(バツメン)」と呼ぶ。
叱ることの目的は子供に正しい振る舞いや考え方を伝えること。叱ることとは、子供に大切なことを伝えるための手段の一つに過ぎない。最終的に子供の心の中に「正義」が刻み込まれてこそ意味がある。それなのに、叱ること自体が目的になってしまっていることはないだろうか。厳しく叱ればしつけができるだなんて勘違いしていないだろうか。それは違う。感情的にならず、上手に叱りたいと思ったら、愛のヒーローiX-MENに変身しよう!変身の方法は次の通り。
まず、目を閉じて深呼吸。そして、そのまま子供が生まれてから今までのことを思い浮かべる。今、目の前にいる我が子は悪いことをしでかしたばかりかもしれない。でも、その子が自分にとってどんなに大切でかけがえのない存在か、いかに純粋無垢で毎日を一生懸命生きている存在かと、自分自身に問いかけるのだ。そして、目を開ける。
そのとき、意識的に少し口角を上げてみる。それまでの荒れ狂う感情はおさまり、冷静なまなざしで、ちょっと凹んでいる我が子を見据えられるはずだ。そしてゆっくり大切なことを諭せばいい。怒鳴り声も体罰も必要ない。それでもオヤジのカミナリは絶大な効果をもたらすはずだ。以下では、子供に効果的なiX-MENの叱り方をcase別に分けて紹介しよう!
case.1 子供自身ではなく行為が悪いと考える
自分をまるごと否定されたら、向上心が湧くどころか、惨めな気持ちになったり、不要な反発心を招いたり、ますますやる気をなくしたりするだけだということは、アホ上司の下手な叱り方の被害にあったことのある読者ならよくわかるだろう。iX-MENはそんなヘマはしない。悪をくじくのはヒーローの仕事だが、心優しき本当のヒーローは、悪い「ひと」をやっつけるのではなく、悪い「こと」を指摘し、良い「ひと」になってもらおうとするものだ。
昔から正義の味方は「罪を憎んで人を憎まず」なのだ。「どうしてオマエは……」と子供のことを非難するような言葉が口を突きそうになったら、あなたもiX-MENに変身しよう。
iX-MENは、子供が何か悪い「こと」をしたときも、「キミは悪い子だ」とか「ダメな子だ」などと子供自身を否定しない。その代わり、「それは悪いことだ」「そんなことをしてはいけない」などと行為そのものに焦点を当てて叱る。自分が悪い子なのではなく、その行為が悪いのだということが理解できれば、「もうやめよう。そしていい子になろう」という意欲が子供の心に芽生える。iX-MENはそれを待ち、育てることができるのだ。
※ありがちなNGパターン
・「オマエは……」と子供を主語にして叱ってしまう
→「オマエは……」ではなく「キミのしたことは……」に主語を変えると良い。
・「悪い子」とラベリングしてしまう
→子供のことを「悪い子」と呼ぶのではなく、「悪いことをした」と言い換えると良い。
・あてつけのように、ほかのきょうだいに「いい子」という
→直接「悪い子」と言わなくても、暗に「アナタは悪い子ね」と言っているのと同じだからやめよう。