「妊娠第2期」夫婦の前に立ちはだかる”壁”とは?
2018/09/09
そろそろラブラブだった時代を懐かしんでいる場合じゃない。これからが本番、妊娠第2期への心の準備を始めよう。初めてDADになる男たちへ。連載育児小説「野郎のための妊娠ガイド」第3話
第3話を読む前に、第2話はチェックした? 第2話「妻がレンガをかじった!」はコチラ
妊娠で狂暴化!?
「妊娠第2期」は実に奥の深い、心をかき乱される時期だ。
まさに未知の世界への洗礼を受けるようなもので、同時に父親になるあなたにとって貴重な経験にもなるはず。
いよいよ妊娠4ヶ月目から6ヶ月目に入って、お腹も信じられないくらい膨れてきて、着々と出産へと近づいているのが手に取るようにわかる。お腹が大きくなっていくとともに、夫婦関係もどんどん緊迫してくるから困ったもの。
あなたはホルモン全開になった彼女にあっけにとられて、とうとうおかしくなっちゃったんじゃないかと思うかもしれない。まあこの時期だったら、彼女に対して恐怖を感じても不思議じゃない。変貌する体形にだけじゃなく、気性の変化とか、ふとした瞬間に口から出るキツ〜いセリフとかにね……。
矛盾する距離感
「妊娠第1期」にすでに始まっていた予測不可能で不可解な行動も、さらに激しくなる。
地雷を踏まないようにどんなに用心深くしていても、「あれやっといてって言ったでしょ!」とか「そんなやり方じゃダメじゃない!」とか、身に覚えのないことで叱られたりすることもある。そうなったらあなたはもう、成す術なしさ。僕が取材したあるDADに言わせれば、「彼女の皮をかぶった違う人格の人間……」そんな感じだったそうだ。
けれど、出産という人生の一大事をともにしているんだから、2人はこれまでにないくらい心を開いて親密になっているはず。
でもその一方で、ある意味で途方もなく2人の距離が遠くなったことに気付くんだ。彼女は強烈な体験をして緊迫した状態だってことを。男は彼女がどんな気持ちでいるのかなんて、結局想像することしかできない。
いつも近くにいた彼女が、急に他人のように感じるのと同じように、もしかしたら、彼女もあなたのことを他人のように感じているかも。もちろん、あなた自身は何も変わってないし、心変わりされるようなことなんてしていないと思っていてもね。2人の関係がおかしくなっちゃったように感じて、急に不安になってしまうこともあるだろう。