【医師監修】予防すべき4大感染症ウイルスって何?
2018/02/13
"マスクをする人が目立つようになってきたこれからの季節。冬はウイルス感染症や空気の乾燥により大人も子供も体調管理が難しい季節。正しい予防やいざという時の対応ができるよう、まずはその性質を知っておこう。今回は、子供もかかりやすい感染症の原因や症状を紹介。
冬の4大感染症ウイルス
大人よりも抵抗力の弱い子供で気をつけたいのが、ウイルスによる感染症。中でも注意が必要な4つのウイルスについて解説しよう。
インフルエンザウイルス
普通の風邪との大きな違いは①高熱以外の症状が出ないケースも多い、②発症・進行の仕方が風邪よりも急激。
生後6ヶ月からワクチンを接種できる。
<主な症状>
□発熱 □全身倦怠感 □頭痛、のどの痛み
ノロウイルス・ロタウイルス
急激に水分を失うため、水分補給が必須。特に乳幼児は嘔吐に伴う脱水症状に注意が必要だ。
また、下痢止めの薬は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しない。
<主な症状>
□下痢・嘔吐 □吐き気 □腹痛・発熱 など
RSウイルス
2歳までに、ほぼ100%の子供が感染するという呼吸器感染症の原因となるウイルス。
乳幼児が感染すると喘息のような症状となり、約10%に入院が必要なことも。
<主な症状>
□鼻水 □発熱 □咳や喘鳴(ぜんめい) など
監修
松崎 陽平 先生
慶應義塾大学医学部 小児科学教室助教
日本小児科学会専門医、周産期専門医・指導医(新生児)、日本新生児成育医学会評議員
FQ JAPAN VOL.45(2017年春号)より転載