タオルの共有は危険? 知っておきたい感染症の知識
2018/01/24
風邪やインフルエンザ、ノロウイルス感染症など冬に流行する病気がたくさんある。正しい知識を学んで、ウイルスや細菌による感染症から愛する家族を守る賢いパパになろう! 衛生のエキスパートに、ウイルス対策の疑問について聞いた!
衛生のエキスパートがお答え!
「ウイルス対策のギモン」
Q1 タオルを共有するのはダメ?
A. 個人専用のタオルがあると安心!
手を洗って清潔なつもりでも、正しい手洗いができていないとウイルスや細菌が残ってしまいます。そのため誰かが使った後に使うと、口や手に付着して感染することがあります。特に家族が感染症にかかっているときに共有するのは避けましょう。
Q2 家族が感染症にかかったら?
A. 他の家族のためにも部屋に隔離
咳やくしゃみをしたり、共有スペースのドアノブなどに触ることで、他の家族がウイルスや細菌に感染する可能性が高くなります。できるだけ部屋を隔離して極力家族との接触を避けることが感染を広げないために有効です。
Q3 正しいマスクのつけ方は?
A. 蛇腹部分が下を向くようにセット
針金があるものは針金が鼻にかかるように、蛇腹になっているものは蛇腹部分が下に向くようにつけるのが正解。反対につけるとウイルスや菌が蛇腹部分の溝に溜まってしまい逆効果。
Q4 手洗いで注意すべきことは?
A. 実は利き手に汚れが残りやすい
手洗いが不十分になりやすいのは親指全体と指、と中指・薬指の指先の腹。また、利き手は洗いにくく、用便後は親指の付け根の膨らんだ部分(拇指球)が汚れやすいので念入りに手洗いを。
PROFILE
村松 寿代 (むらまつ ひさよ)さん
サラヤ株式会社サニテーション事業本部食品衛生サポート部食品衛生学術室室長。管理栄養士の資格も有し、スーパーや食品工場などで食品衛生や感染症予防の助言を行う。
Text >> RIE SUGITA
FQ JAPAN VOL.45より転載