サンタクロースや魔法 子供が信じないのは親のせい?
2017/12/21
遊び方の変化と
働き方の変化
このように、子供が早い段階でサンタクロースやその他の架空の存在を信じなくなる理由の1つに、インターネットとソーシャルメディアの普及がある。子供たちが想像力と空想力を使う外遊びやごっこ遊びは、今では家の中でのスマートフォンやタブレットを用いた遊びに変化してしまっている。
また、それらは子供たちの遊び方の変化ではなく、両親の仕事への関わり方の変化とも言える。現在、3分の1の親がハードワークによって子供との時間が減ってしまうことを懸念している。親の仕事が増えると、それに比例するように子供はタブレットでゲームをする時間が増えていく、ということだ。
子供がファンタジーを否定する?
多くの両親は自分の子供が純粋でなくなる時期がすぐに来てしまうのではないかと心配しているが、実際に10歳になるまで魔法を信じていている子供は2パーセントしかいないのだという。
現代の子供たちはスマートフォンやタブレットを通して簡単に情報を得ることができるため、サンタクロースの正体やマジックの種が魔法ではないことを知っている。
結果的に、子供たちは架空の存在そのものを否定するようになってしまうのではないか。そして、それは子供たちの世界を暗く冷たいものにしてしまうのではないか。
子供であることを楽しむために
必要なのは信じる心
育児のエキスパートであり、Mama Mummy Mum の創立者でもあるシャンテル・ヘーゼルデン氏は、親に子供と過ごす時間を持つようにと訴えている。外に行き想像力を膨らませることは、子供たちがクリエイティブな発想を持ち続けるとともに、子供が子供であることを存分に楽しめることにも繋がるのだ。さらに、多くの親は子供と遊ぶことでストレスを解消し、自分が子供だった頃を思い出すのだという。
私たち大人がどのように始めるか分からなくても、恐れることはない。子供たちが空想的なゲームの世界に連れて行ってくれるだろう。信じることで得をするのは子供たちだけではないのだ。
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