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昆虫採集にテント設営……子育ては親子キャンプで!

毎週末、八ヶ岳の自然に囲まれたなかで子供と過ごすようにしていたという東京大学名誉教授の汐見先生に、キャンプで子供を成長させるためのアドバイスを聞いてきた。

生きる喜びを追体験できる
親子キャンプに出かけよう

今はコンピューターや機械がなんでもやってしまう時代。そして、安心して寝ることや食べることは多くの人が当たり前と思っています。

はるか昔は、オオカミやクマがいるかもしれない環境で安心して休める寝床をどうやって手に入れるかは死活問題でした。工夫することで人間の文明は作られてきました。食べる物もそう。人間は消化できないものを食べられるようにしてきたから生き永らえてきました。欲求を簡単には実現できない時、人間だけは諦めずに工夫してきた動物です。人間は工夫することで、文化やある種の生き甲斐を創り出してきました。

そのため、「できた!」とか「やったね!」という気持ちが人間にとって実は一番嬉しいこと。我々の体の中には、苦労しながら寝床や食べ物を手に入れることを喜びに感じる遺伝子が隠れているのです。

キャンプというのは、自分が主人公になって何もない自然の中で何かをやり遂げたという満足感や生きていることの実感、そして生きる喜びを感じる原体験が得られる営み。私は、子供の頃に誰もが一回はそうした体験をしてみるべきだと思います。

昆虫採集&自然散策では
まずはパパがお手本を

昆虫採集に行っても、都会育ちの子はどうやったらいいのか自分でイメージができない。自分からパッと始められる子は少ないと思います。今のお父さんは経験がないかもしれないけど、最初は見よう見まねでいいから、お父さんも一緒にやってみるといいと思います。

親が何かしなくても、森を歩くだけでも面白いと思います。小動物の骨やヘビの抜け殻などビックリするような素材がいっぱいある。怖くてなかなか触れないかもしれないけど、そういうものを子供はジーッと見ている。そして、自然とはこういうものだということを、身体でジワーっと感じていくのです。

花を見つけたら、「これはなんていう花かな? 綺麗だね」と語りかけ、子供が興味を持ったら、親が図鑑を使って調べる姿を見せてみる。最初に親がやってみることで、こんなこともできるということを親がモデルとして示すことで、ある種の知的好奇心がくすぐられていきます。遊び方を覚えさえすれば、後は子供自身でドンドンやりだしますよ。

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