輸入玩具店ラングスジャパン ヒット商品の裏側に迫る!
2017/03/03
おもちゃ業界のヒットメーカー、ラングスジャパン。その舵を切る小林社長はどんな考えのもと、ヒットアイテムを発掘し、育ててきたのか。ヒット商品を振り返りながらその裏側にあるエピソードに迫る。読めばもっとラングスジャパンを好きになるはず!
34歳まで専業主婦で
ビジネス経験ゼロ
机の上にズラリと並んだラングスジャパンのアイテム。これらのデザインは全て同社代表の小林美紀社長が自ら手掛けている。34歳まで専業主婦だった小林社長は、いかにして今に至るのか。はじまりは1987年。『ブーメラン』のおもしろさに魅了された小林社長は、「このおもしろさを世の中に広めた!」という一心で、着物姿でオーストラリアのパースにあるラングス社へ赴いた。そこからラングスジャパンの歴史が始まる。ヒット商品を振り返りながら、その裏側を覗いてみよう。
ラングスジャパンのトイにはサプライズが詰まっている。たとえば、フリスビーのように投げると、空中でボールに変身する『フラットボール』。2004年にテレビで取り上げられた後、ある玩具店では大行列をつくり、1日300個も売れたという。2006年発売のバランス感覚を養える『ゾインゴボインゴ』も、従来のホッピングとは違い、ボールの上で跳ねる斬新なアイテム。「こんなの見たことない!」と話題になった。
フラットボール
反射神経、動体視力を鍛える
『王様のブランチ』(TBS系)で紹介されて一気に大ブレイク。フリスビーを投げると空中でボールに変身すると話題に。フラットボールはラングスジャパンが誇るサプライズアイテムの代表選手だ。
【DATA】
フラットボール
¥1,800+税
ゾインゴボインゴ
バランス感覚が鍛えられる
楽しくバランス感覚を養えるアイテム。「ゾインゴボインゴで遊んでいる人とSNS上で出会い、大学時代からアルバイト。そして今正社員という方もいますよ(笑)」(小林社長)。
【DATA】
ゾインゴボインゴ
¥3,300+税
ラングス流デザインの秘密は
日本の伝統文化にあった
『リップスティック』は、オプションのヘルメットまで含めて小林社長がデザインしている。「地元の金沢で、加賀友禅を4年学びました。私の中には日本古来の染色の考え方が染み込んでいるのです」。つまり、小林社長のデザインには日本の和のエッセンスが込められている。目指すのは玄関口に転がっていても“インテリアの雰囲気を崩さないアートの領域”。決して商業デザインではないというわけだ。
リップスティックデラックスミニ
バランス感覚、体幹を鍛える
当初は「安全性が心配」と販売を戸惑う取引先が多かったそう。しかし、アメリカの横乗り系に遅れをとることは日本の子供たちの身体づくりに遅れをとるということを説明し、日本での取り扱いをスタート。オプションのヘルメットまで含め小林社長がデザインを担当。
【DATA】
リップスティック
¥9,500+税