近所のおじさんが宿題を教えてくれるオランダ教育風土
2016/12/13
世界の子育て事情をお届けする「WORLD DAD JOURNAL」。今回はオランダから“宿題のお手伝い”について紹介!
先生より教え方が上手!?
宿題を教え合う「パパの会」
オランダでは小学校卒業時まではのびのび育てるという教育方針から、一般の小学校では宿題が出されない。しかし、中学生になるとそうもいかない。学習科目も増え宿題もしかり。そんな彼らにとって頼もしいのは、有志の父親たちが寺子屋形式で宿題を手伝いながら勉強を教える「父親の会」の存在だ。「先生に習うよりずっとよくわかる!」と子供たちからの評判も上々で、同志が集まり会も増えつつある。ちなみに会に属す父親たちは、我が子ではなく、他の子の宿題を手伝うがルール。子供は父親に依存し、父親も子供に対し甘くなるため、お互いにとってメリットがないからだそうだ。
特に数学では、基礎の掛け算から、一対一でていねいに教えてもらえるため、わかりやすいと評判だ。
Text » KAORU INABA
※FQ JAPAN VOL.39(2016年夏号)より転載