育休取得率が50%以上UP!イクメン企業を3分で解説
2016/10/21
10/18(火)に開催された、厚生労働省主催『イクメン推進シンポジウム』へ行ってきました。そこで行われたのは 「イクメン企業アワード」と「イクボスアワード」の表彰式。今年受賞した企業や受賞者の取り組みについてご紹介。
■ アワードについて
「イクメン企業アワード」「イクボスアワード」は、 育児を積極的に行う男性=「イクメン」を応援し、男性の育児休業取得を促進する「イクメンプロジェクト」の一環として、働きながら安心して子どもを産み育てることができる労働環境の整備推進を目的に、 模範となる企業や個人を表彰するもの。
今年で4回目を迎える「イクメン企業アワード」は、男性の仕事と育児の両立を積極的に促進し、業務改善を図る企業を表彰す るもので、今回は、グランプリ2社、特別奨励賞2社が選ばれた。
一方、今回が3回目となる「イクボスアワード」は、部下の仕事と育児の両立を支援する管理職=「イクボス」を企業などからの推薦によって募集し、表彰するもので、 グランプリ3名、特別奨励賞4名が選ばれた。
「イクメン企業アワード」
31社の応募から選ばれた4社
◎グランプリ
★株式会社丸井グループ
・育休取得率が 14% ⇒ 65% に
・勤務エリアの制限による、職住接近
・時間外労働時間の上限を設定 ⇒ 残業減
★リコーリース株式会社
・育休取得率が 20% ⇒ 76.5% に
・『イクメンチャレンジ休暇』中間目標を設定することで育児に参加しやすく
・上司やママを取り込むイクメン活動
◎特別奨励賞
★大成建設株式会社
・WLBが難しい男性比率の高い会社ながら、WLBを実現
・ 社長自ら社内に向けて育児休暇取得・男性の育児参加の声かけ
・年に100日以上の休暇・有給、残業100時間以内、節目休暇(仕事が一段落したときにとる休暇)の取得率100%を目標とした『トリプル100』への取り組み
・社内のエースに育休をとらせることで、デメリットがないことを浸透させる。
★大和証券株式会社
・ 19時退社の徹底 ⇒ 社員に時間を返すことで自己研績につながる
・上司に気を遣わないように⇒上司からのメッセージ付きの広報など
「イクボスアワード」
59名の応募から選ばれた7名
◎グランプリ
★青森県警 齊藤重光
・ 県警初の育児と業務の効率化 をはかった
・休暇を取得したい社員と一緒に休暇届を作成 ⇒ 一歩踏み込んだ体制づくり
★戸田建設株式会社 森田誠
・風通しのよい組織づくり
・向こう3ヶ月の休みが決まっている
・一級建築士試験を受ける社員には1ヶ月前から残業禁止!
★P&Gジャパン 鷲田淳一
・2週間に1回の社員との面談
・個々の能力を引き出す、柔軟な働き方の提案
・子供の送り迎えをするなど自身がロールモデルに
◎特別奨励賞
★株式会社セプテーニ 井上祥子
・産休 → 育児休暇 → 時短勤務 → フルタイムで職場復帰した経験を持つ
・チームのタスク管理を徹底的に行い、見直すことで、個々の負担を調整。誰かが休んだ分が負担にならないように管理。(フォロー残業をなくす)
・ ママ面談、パパ面談 の実施
★日本オーチス・エレベーター株式会社 日比野寿実
・時間が不規則な仕事 ⇒ 変形労働制の導入
・現場からの直帰を推奨
・休暇の取得理由をオープンに!
・WLB委員会の設置
・ 自身は幼稚園でパパ会に参加
★株式会社JSOL 三尾幸司
・PTA会長を4年続けるなど、社内にとどまらず地域にも貢献
・ 残業時間の削減 ⇒ はた楽プロジェクト「仕事は本来楽しいもの!」
・社員同士のプライベートを把握・理解する
★コネクシオ株式会社 森下大二郎
・ 初の女性時短店長を生んだ実績
・そのために社内だけでなく取引先へも交渉