ストライダーを2歳から始めた方が良い理由
2016/07/25
公園でよく見かけるようになった、乗用玩具の定番ストライダー。対象年齢は2歳児からとなっており、2歳児に芽生える“自我”に対しても良い刺激になるという。
「ウチの子には早いかも…」
なんてパパが勝手に決めないで!
ストライダーの対象年齢は2歳からだが、2歳になっていても「まだ早いかも……」と導入に二の足を踏むパパも多い。これはとてももったいないこと。ストライダーは、むしろ2歳から始めたほうがいい。
なぜなら、その時期は運動能力がグンと伸びるからだ。特に、走る、両足で跳ねる、つま先で立つなど、足まわりの運動能力が飛躍的に発達する。転んだりしないようにバランスをとることも覚え始め、“体を動かしたい!”という本能的な欲求が出てくる。
同時に、2歳児は心も大きく成長する大切な時期。自我が目覚めはじめ、“自分でやりたい!”と自発性が育ってくる。
ストライダーは、そんな身体と心の成長を促し、子供に「新しい刺激」と「劇的な成功体験」を与えられるアイテムだ。
3輪車に代わる選択肢となる
「ストライダー」
ペダルのないストライダー。3輪車や補助付き自転車よりも“自転車への移行がスムーズ”と評判で、いまやキッズ用乗り物の新定番となっている。
魅力はやはり自転車の操縦に必要なバランス感覚(体重移動)を楽しみながら養えるという点だろう。
乗り始めはトコトコと歩く程度だが、徐々に蹴って前に進めるようになり、自然に体重移動を覚え、すぐに走れるようになるのだ。
まさに赤ちゃんが、
たっち → あんよ → 歩行
を自然に身につけていくがごとく、ストライダーも本能にしたがって上達していけるというわけ。
その過程には「前に進めた!」「走れた!」という色んな“できた!”(成功体験)がいっぱい詰まっている。だからこそ、ストライダーは世界中で人気なのだ。
試乗会では我が子の思わぬ
成長振りに驚くパパが続出!
実際に、試乗会で初めてストライダーに乗った2歳児とそのパパの様子を見ていると、その理由も納得がいった。
「2歳になったばかりなので難しいかなと思ったんですけど、自分で勝手にガンガン歩いちゃうのにビックリしました」(伊駒パパ)。
何度ストライダーが倒れてもへこたれず、夢中な表情で前へ進もうとする我が子の姿に、熱い眼差しを送るパパたち。子供が成長する瞬間を目の当たりにして、「早すぎるかも」という心配も吹き飛んだはずだ。
ストライダーの重さは約3kg。ペダルレスバイクの中でも最軽量クラスだ。筋力が発達しきらない2歳の子供でもスムーズに進めるし、転んだときにも自分の力で立て直せる。まさに子供の自発性を考えた設計なのだ。
「初めてなのに段差にも果敢に挑むのが頼もしい。転んでも平気そうな顔をしてるし。ケガしないように見守りつつも、好きにやらせるのがよさそう。上手に乗れたときの嬉しそうな表情は最高ですね」(天井パパ)。
『自分でやりたい → 1人でできた! → 誉められる → もっと上手になりたい』。そんな成長ループをアシストしてくれるチカラがストライダーには宿っているようだ。
パパとしては「成功体験」をたくさん味わってたくましく育って欲しい。だからこそ、ストライダーは自我が目覚める2歳から早めに始めることにこしたことはないのだ。
Text » TAKESHI TOYAMA
※FQ JAPAN DIGEST VOL.34(2015年秋号)より転載
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