畑で食べよう! 父子で出かける「食」の旅
2016/01/28
カリフォルニアで生まれたフード・イベント「OutstandingInTheField(OITF)」は、生産者と消費者を繋ぐ、まさに体験型「食育」の場。
収穫祭として始まったイベントが
生産者と消費者を繋ぐ
大きな空と豊かな緑、そして肥沃な大地の中に、テーブルと椅子が並ぶ。その様子は夕陽のきらめきを受け、さながらパーティ会場のようだ。写真は、産地で採れた食材をシェフが調理し、その場で料理を提供するフード・イベント「OutstandingInTheField(OITF)」の様子だ。これは、農場や牧場、漁場となるビーチなどにテーブルと調理場をセッティングした、文字通りのオープン・エア・ダイニングである。もともとは「大地の贈り物をみなで祝おう!」という収穫祭のようなイメージで、アメリカ・カリフォルニアが発祥。しかし、シェフ、農家、ワインやチーズの生産者を巻き込みながら全米各地に広がり、いまや、食に関する地域コミュニティと旅人(ゲスト)の共有地として大評判だ。
生産者の話を聞くことで感じる
命をいただくということ
地元の生産者の話を聞きながら、その地で採れた旬の食材を食べる。子供たちにとっては、「食」の本質を体験する、まとたない機会となるだろう。「食」は机上の空論、いや、食卓上の空論ではない、大地があり命があることで食は成り立ち、自らの生もある。子供たちにそのサイクルを目の前で見せることができることこそ、旅で巡り逢える「食」の魅力だ。OITFの在り方には、食材への感謝の意を示す、日本の「いただきます」という言葉に通じる姿勢を見る事が出来る。大地とともにある「食」が教えてくれる事……それこそが「食育」の要とも言えるのではないか。
生産地では、虫食いのある葉野菜や収穫前の根菜など、
街中ではなかなかお目にかかれない食材に出会える。
Outstanding in the Field
PO Box 2413
Santa Cruz, CA 95063-2413
reservations@outstandinginthefield.com
※英文でお問い合わせ下さい。
http://www.outstandinginthefield.com
Text » CREAITIVE MOM’S LINK
※FQ JAPAN VOL.36(2015年秋号)より転載